松重豊
【1月13日記】 ここ数年、松重豊の露出量がどんどん増えている気がする。2012年以来、主演の当たり役『孤独のグルメ』もあるし、脇役でもテレビや映画に途切れることなく出演している。
テレビドラマ言えば昨日始まった『アンナチュラル』での役柄も非常に彼らしい。この人、気の強い役でも弱い役でも、ヤクザから小市民まで本当に上手に演じ分けるところがすごい。
名前をちゃんと憶えていない妻は「あの、『早く言ってよ』のおっさん」と呼ぶ。そうそう、今テレビで盛んにやっているクラウド名刺管理サービス Sansan の CM も面白い。
自分で作っているデータベースを見ると、僕は彼の出演した映画を劇場で 34本観ている。もちろんテレビなどで観た映画を含めるともっと多くなる。
ちなみに一番古いのは 2001年の青山真治監督作品『EUREKA』だ(これはエウレカではなくユリイカと読む。念のため)。
が、僕がしっかりとその名を記憶に刻みつけたのは 2007年の平山秀幸監督・奥寺佐渡子脚本の『しゃべれども、しゃべれども』である。ここで演じた元野球選手でしゃべれない野球解説者(笑)の役がものすごく印象に残っている。
ちなみに彼はこの役で毎日映画コンクールの助演男優賞を受賞している。
彼が東京サンシャインボーイズの出身だということは今回この記事を書くにあたってウィキを読んで初めて知った。
あれから10年、『深夜食堂』でタコの形にしたウインナーを食べるヤクザも、『重版出来』のトラキチの編集長も、『ソロモンの偽証』の粋な担任教師も全部好きだ。彼はずっと僕の心を掴んで離さない。
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