電車のアナウンスに思う
【12月14日特記】 電車の駅や車内でのアナウンスに覚える違和感については、このブログではなくホームページのほうにも過去に書いたことがあるが、やっぱり時々ひっかかる。
曰く「電車が遅れましたことを心からお詫びいたします」。
嘘つけ、と思う。心から詫びてないだろう。てか、そもそも心から詫びるこたぁない。大げさなのだ。でも、乗客の中には「遅れたんだから謝れ」と言って譲らない人も多分いるのだろう。
だから、形だけ謝っておけばよろしい、というのが僕の認識。だから、「心から」と言われると、逆に反発を覚える。
電車の到着が遅れたことについては、「お急ぎのところ、ご迷惑をおかけいたしました」云々という表現もよく耳にする。
しかし、ま、電車が遅れる原因には確かに車両故障なんてこともあるにはあるが、毎朝注意して聞いていると、「急病人が出て介護した」とか「線路内への立ち入りが検知された」とか、あるいは単に混雑して乗り降りに時間がかかったとか、必ずしも電鉄会社の責任とも言い切れないものが圧倒的に多い。
そういうことまで織り込んで、ちゃんと時間通りに到着するようにしろ、などと言うのは容易いが、そこまで求めるのは酷だと僕は思っている。だから、電鉄会社に迷惑をかけられたとは全く思っていない。
むしろ、どうしても誰かに迷惑をかけられたと規定したいのであれば、(その人に悪意はなかったにせよ)急病になった人に迷惑をかけられたのであり、(悪意があったかもしれない)線路内に立ち入った人に迷惑をかけられたと言うしかない。
だから、「ご迷惑をおかけしました」という表現には、僕はやはり違和感を覚える。「いや、あなたには迷惑かけられてませんよ」と。さらっと「電車が遅れまして申し訳ありませんでした」ぐらいで済ませれば良いのではないかな、と思う。
急病になった人や線路に立ち入った人も含めて、全ての関係者をなんとなく代表するような感じで曖昧に謝っておけば良いではないか、と思うのである。
しかし、人の感じ方は千差万別である。その言い方は許さんぞという人が、どの言い方に対しても現れるだろう。
そういうわけでアナウンスはクソ丁寧になるのかな、などと思う。
結局僕が違和感を覚えるのは電車のアナウンスではなく、電車のアナウンスに目くじら立てる人なのかなあ、などと思いながら、こうやって電車のアナウンスに目くじら立てた文章を書いていたりするのである(笑)
Comments
お久しぶりです。覚えていらっしゃいますか?
今回話題の、鉄道会社のアナウンスですが、私も日頃気になっていることがあるので、書かせていただきます。
それは、雨の日のアナウンスで
「本日は、傘のお忘れ物が大変多くなっております・・・。」
と言うやつで、これを聞くたびに「かぞえたんか!」と心の中で突っ込んでしまいます。
もちろん親切心から出ている言葉だとは理解できますが、「多くなっている」と言い切られると気になってしまいます。心が狭いのでしょうか?どう思われますか?
Posted by: 宮田収 | Friday, December 15, 2017 07:59
> 宮田さん
お久しぶりです。
ああ、ありますよね。「本日は」がなかったら、あるいは「雨の日は」に変えたら何の問題もないんですけどね(笑)
Posted by: yama_eigh | Friday, December 15, 2017 22:04