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Sunday, December 24, 2017

回顧:2017年鑑賞邦画

【12月24日特記】 今年も恒例の「『キネマ旬報ベストテン』の20位以内に入ってほしい邦画10本」を選んでみる。今年は大きく外す自信がある(笑)。

毎年書いているように、これは「『キネマ旬報ベストテン』の20位以内に入ってほしい」という願望であって、「入るであろう」という予想ではないので、外すも何もないと言えばないのだが。

でも、今年僕が入ってほしいと思う映画はほとんど入らないだろうな…と。

今年は 57本の邦画を見た。外国映画が少なかったこともあるが、ちなみにこれは生涯最多である。2度観た『先生! …好きになってもいいですか?』をカウントすると 58回である。外国映画を含めて 60本、61回というのも生涯最多である。

そのうち試写会で観た来年公開予定の『伊藤くん A to E』と『祈りの幕が下りる時』を除き、去年のうちに試写会で観た『破門 ふたりのヤクビョーガミ』を加えた 56本から、僕が応援する10本を選んでみた。

例年は「これは放っておいても入るな」という作品があって、そういう作品を入れるかどうか迷うのであるが、今年の賞レースはどうも読みにくくて、そのため逆に何も考えずに好きな映画を選ぶことができた。

まず、その 10本を開示する。例年通り、評価の高い順ではなく、僕が観た順である。

  1. 僕らのごはんは明日で待ってる
  2. 3月のライオン 前編後編
  3. 夜空はいつでも最高密度の青色だ
  4. 先生! …好きになってもいいですか?
  5. 君の膵臓をたべたい
  6. ナラタージュ
  7. ミックス。
  8. 彼女がその名を知らない鳥たち
  9. 火花
  10. 勝手にふるえてろ

9本はすんなり決まった。最後の 1本を『美しい星』『散歩する侵略者』『おじいちゃん、死んじゃったって。』のどれにするか迷いに迷って、結局どれも採らず『ミックス。』を選んだ。

その結果、ほとんどが「青春映画」と呼べる作品になった。

それぞれのリンクをクリックすると僕の鑑賞時の記事に飛ぶので、もし興味が湧いたらお読みいただけると幸いである。

さて、僕にとっての今年のベスト作品は、2度観たことからも判るように三木孝浩監督の4)である。

世間的な評価はそれほど高くない映画かもしれない。何故この映画を?と言う人もあるだろう。が、僕からすると何故この映画を選ばない?ということになる。そのポイントは観た後3度にわたって散々書いたので、ここでは省略する。

市井昌秀監督の1)も世間の評価は高くない、と言うよりも、ほとんどの人が観ていない映画だろう。4)も1)もそれぞれの監督の名人芸的な映画だと思う。

久々の石井裕也監督の3)もマイナーな映画だったが、そもそも映画とはかくあるべしと言いたくなるくらい、詩のように美しく詩のように多義的な作品だった。

3)と並んで詩のようなタイトルがついている──と言うか3)は本当に詩だったのだが──のが白石和彌監督の8)。これも愛おしい映画で、今までになかった白石和彌が見られた。

9)は板尾創路監督が原作の小説を深く深く読み込んで掘り下げた名作。豊田利晃との共同脚本が本当に見事。

同じく原作モノの再構成という意味では大九明子監督・脚本による10)もとてもよくできた作品。また、9)10)ともにキャスティングが秀逸なのである。

これらの中で石川淳一監督の7)はひときわライトなコメディなのであるが、とても上質な娯楽作品という感じがした。今回は 10本のうちこの映画だけが原作のないオリジナルであることも評価したい。

さて、残り3作品は割合順当なチョイスと言ってもらえるのではないだろうか?(えっ、違う?)

大友啓史監督の2)は前後編を通じてストーリーを上手にうねらせた圧倒的なドラマだった。有村架純の憎まれ役も印象に残っている。

5)は若い人たちの間で随分ヒットした作品。月川翔監督、吉田智子脚本。浜辺美波の驚異的な可愛さもさることながら、話の組み立ての巧さに「参った!」という感じだった。

6)は行定勲監督渾身の恋愛ドラマ。微妙にすれ違う男女の居心地の悪さ。ああ、これが行定監督の演出なんだ、と改めて感じた。

さて、このうち何本が来年発表のキネ旬ベストテンの20位以内に入るだろうか。今年は3本くらいかなという気がする。

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