ホタルはどこへ
【11月18日特記】 僕自身は10年以上前に煙草をやめたので何の問題もないのだけれど、煙草を吸う人の旗色が日に日に悪くなっているのを如実に感じることがある。
先日、僕が住んでいるマンションの掲示板に新たな貼り紙が掲示された。
通気口から煙草の煙が入ってくるとの通報が住民からあった。バルコニーは共有部分であるから煙草を吸わないように、とのこと。
うむ、確かにバルコニーは共有部分である。その部屋の家族が専有的に使っているものではあるが、規定としては共有部分である。共有部分での喫煙は禁じられている。隣のバルコニーで煙草を吸われると、煙が通気口から入ってくる可能性がある。
どれもこれも反論のしようのない事実である。
ただ、そもそも世の喫煙家がベランダで煙草を吸い始めたのは家族から追い出されたからではないか。家の中で吸うと怒られるからベランダに出たのではないか。
ところが、ベランダに出たら今度は隣の家に怒られた。
冒頭に書いたように、僕は既に煙草をやめているので何の不自由もない。煙草をやめてから他人の喫煙を不快に感じることも少なくないので、確かにもしも通気口を通じて隣のバルコニーから隣家の煙草の煙が入ってきたら不愉快である。
だからそれを禁じることには賛成だし、もし、すでにそういうルールになっているなら守ってほしい。
ただ、室内からベランダに追われたかつての「ホタル族」は今度は一体どこに飛んで行くのだろうか?
不憫に思わないでもない。
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