牛じゃが煮込み
【11月30日特記】 今日の昼、和食の店に入ったら「牛じゃが煮込み定食」というメニューがあって驚いた。注文してみると、何のこたぁない、肉じゃが定食ではないか。
昔ホームページにも書いたことなのだが、結婚して間もないころ、妻が肉じゃがを作ると言い、出てきたものに入っていたのが豚肉だったので大いに驚いたことがあった。不満だったわけではない。ただ、驚いたのである。
関西人にとっては、肉と言えば牛肉である。だから肉まんと言わず豚まんと言うのである。豚肉と卵の入ったお好み焼きは豚玉だが、その豚肉が牛肉になると牛玉ではなく肉玉になる。
妻は「なんでー? 豚肉だって肉じゃない?」と言ったが、そんなことを言えば魚肉だって肉である。
肉と言えば牛肉なのは、卵と言えば鶏卵なのと同じである。卵料理という名目で明太子が出てきたら驚くだろう。──そんな話をした記憶がある。
しかし、今回驚いたのは、「牛じゃが煮込み」という名前には、(妻が言うように)豚肉も牛肉も等しく肉であるというのではなく、逆に単に肉と言えば豚肉なのだという思想が込められていると感じたからである。
これは関西人に対する宣戦布告ではないか?
と思って家に帰ってその話をしたら、妻は「ウチは牛肉使ってるんだぜって値打ちこいてるんでしょ」と言う。
なるほど、関西人に対する悪意ではなく、プレミアム感を醸し出したかっただけなのか…。
実にこの辺りの感覚の違いが、関東人と関西人の諍いの元になったりするから要注意である。ウチはもう慣れたけれど(笑)
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