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Wednesday, October 18, 2017

想像力の限界

【10月18日特記】 思い至らないこと、考え及ばないことってたくさんある。

例えば、それまで新幹線の駅ぐらいでしか見かけなかったホームドアが、在来線や私鉄の駅に次々に導入され始めた時に、そんなことをしたら却って危ないのではないかと僕は大いに心配したのである。

ただでさえ電車のドアに挟まれる人がいるのに、そこにホームドアなどを設けると、今度はホームドアに挟まれる人、加えて電車のドアとホームドアとの隙間に挟まれる人が出てきて、危険度は3倍になるのではないかと考えた。

僕にはそもそも何のためにホームドアを設置するのかが分からなかった。そんなに人は転落するものだろうか? 落ちるとしたら酔っぱらいぐらいしか思いつかなかった。

でも、目の不自由な人が落ちると聞いて、あ、それは想像がつかなかった、と思った。自分が目が不自由でないから仕方がないと言えばそれまでだが、ホームドアに挟まれる人のことは考えついたのに、目が見えなくて転落する人のことを考えられないのは、つまり、そこが僕の想像力の限界なのである。

とりわけ目の不自由な人が車両連結部の隙間とホームの間に転落しやすいという話を聞いて、そこが自分の思い至らない、考え及ばないところだと痛感した。

ホームドアができてその危険性は減ったのだろう。そして、逆にホームドアに挟まれたとか、電車のドアとホームドアとの隙間に挟まれたなんて話はいまだに聞いた覚えがない(実際には少しはあったのかもしれないが)。

恐らくいろんな仕組みでいろんなことを防いでいるのだ。

例えば僕は、これだけ世の中のいろんなものが電気仕掛け、コンピュータ制御になると、停電になったらどうなるんだろう、とときどき心配になる。

でも、まず、停電自体が、僕らが子供だった頃に比べるとはるかに起きにくくなっている。そして、万一停電になっても、例えば緊急用の自家発電とか、いろんな仕組みでいろんなことを防ぐシステムができているのだ。

そういうところに僕ら個人の単純な発想ではたどり着けない人間の英知の集積がある。

また違う例を挙げると、僕は自動車の自動運転なんて怖くて、とてもそんなものには乗れないとずっと感じていた。万一、車に搭載された AI が不具合を起こしたら大惨事になるのではないか、と。

ただ、AI に任せることにものすごいメリットもあって、それは判断の速さだという。

例えば(ここで置く数字は僕の勝手な想像だが)人間が判断するのにたっぷり1秒ぐらいかかってしまうようなことを、AI は多分1ミリ秒、つまり人間の 1000分の1ぐらいの時間で判断できるとしたら、1秒かかっていては避けきれない事故も1ミリ秒で判断してハンドルを切るなりブレーキを掛けるなりすれば間に合うのである。

であれば、自動運転の車に乗っても良いかなと思い始めている(故障したらどうするという問題の答えは依然として僕にはないのだが)。

思い至らないこと、考え及ばないことってたくさんあるんだな、と思う。そして、そこに科学が進歩する余地があるんだろうなと思う。

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