神戸浩
【9月17日特記】 昨夜、WOWOWで録画してあった『超高速!参勤交代 リターンズ』を観ていたら、妻が百姓役の神戸浩を面白がった。僕の大好きな役者だ。
「この人って、いつもこんな頭の弱そうな役なの?」
「うん、8割方そうかな」
最初に観た『ビリー★ザ★キッドの新しい夜明け』(山川直人監督、1986年)があまりに強烈で、僕はいっぺんに名前を憶えたのに留まらず、その後スクリーンに彼の顔を見出すと小躍りせんばかりに喜ぶようになった。
調べてみたら、映画館で見ただけで、僕は彼の出演作を12本見ている。
Wikipedia を見ると『ビリー★ザ★キッドの新しい夜明け』が一番上に書いてあるので、これが彼の映画デビューなのかもしれないが、僕が観た映画がそこに記載されていなかったりもするので、あまり当てにはならない。
そもそも小さな役が多いので、出演していても見逃されたり省略されたりするケースが多いのだ。実際昨夜も「彼は多分前に2人で観た『超高速!参勤交代』にも出てたんじゃないかな」と思いながら確証はなかったのだが、調べてみたらやっぱり出ていた。
筋に大きく絡まない役であることも多い。ほとんど台詞がないこともある。ただ、彼がひとこと喋ると、この声音と抑揚はいつまでも耳に残ってしまう。
この『超高速!参勤交代 リターンズ』では久々に筋に大きく絡んで台詞もたくさんある役だった。
なんだか知らないけれど、僕まで嬉しくなってくるのだ。もしご存じないのであれば是非調べて顔ぐらいは確かめて、できればその出演作を観てほしい。この個性は得難いものである。人を幸せにする変人である。
ずっと脇で活躍してほしいと、僕は心から願うのであった。
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