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Sunday, September 24, 2017

映画『ユリゴコロ』

【9月24日特記】 映画『ユリゴコロ』を観てきた。熊澤尚人監督。

この監督は青春恋愛ものの名手だと僕は思っているし、そう思っている人は多いと思う。作品名で言うと、例えば『虹の女神』『おと な り』『近キョリ恋愛』『心が叫びたがってるんだ』等々。結構キュンとくるところを突いてくる。

ところが、今回は今までの映画とはイメージが全然違う。こんなにシリアスな作品はなかっただろう。何しろ登場人物が何人も人を殺したり、自分の腕を何箇所も何度も切ったりするのだから。

画作りも一新したように思う。ピクチャレスクと言うかピクトリアルと言うか、もっと意地悪く言うと今までこんなにゲージツ的だったろうか? 登場人物の若者たちの躍動感に引っ張られて僕が気づかなかっただけなのだろうか?

例えば夜の室内のシーンで、暗い中人物の顔だけに際立って強い光が当たっていたりする。そして度々出てくる血の色──真っ赤だったりドス黒かったり。あるいはあの幻想的な、オナモミ(原作ではヌスビトハギだったらしいが)に埋もれるシーン。

原作は結構有名な小説らしい(沼田まほかる著)。そして、映画はその原作をかなり書き換えているらしい。パンフを読む限り、それは長い小説を2時間の映画にするために合理的なものに思える。

ただ、脚本も手掛けた熊澤監督はこれを原作通りのホラー・サスペンスにせずに、結局のところ愛の物語にしている感じがする。そこが如何にも熊澤監督らしい。自分のラインをしっかりと守っているという印象だ。

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Saturday, September 23, 2017

仕事

【9月23日特記】 僕が会社員になって最初に変だなと思ったのは、先輩社員たちのほとんどが自分は仕事ができると思っていることだった。いや、僕が勝手にそう感じただけかもしれない。ただ僕はこれを異様な世界だなと思った。

これが学校であれば、できる生徒もいるしできない生徒もいる。できない生徒ができると思っていることは少ない。

また、英語はできても数学はどうも苦手とか、音楽は好きなんだけど体育は憂鬱とか、それぞれに自分のダメなところが見えていたのではないだろうか。

でも、会社に入ってみると、自分は仕事ができないと悩んでいる人がいない気がした(何度も言うが、僕が勝手にそう感じただけかもしれないが)。

2年本社にいたあと東京に転勤し、僕は長らく外回りの営業マンをやらされたが、その時、周りは「手練」とか「やり手」とか言うべきベテランばかりだったので、僕自身は仕事ができるなんて思ったことは一度もなかった。

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Thursday, September 21, 2017

ホームページとブログという形式

【9月21日特記】 ホームページは 2001年の2月から、そして、このブログは 2005年の5月から延々と続けてきて、我ながらさすがに取り残された感じがする。

個人ブログはまだあるにはあるが、猫も杓子もやっていた時代と比べると半減どころでは済まないだろう。そして、個人ホームページとなると、これはもう過去の遺物めいている。

これだけ技術が進歩し、表現が多彩になり、新たな記述の方式や部品が出てくると、Web の専門家でも何でもないただのアマチュア物書きとしては、もう個人でこれに追いついていくのは不可能で、青息吐息である。

僕の個人ホームページはなんと古ぼけたデザインか! そう、そのことにはちゃんと自分で気づいているのである。

しかし、それでも僕はこの形式をやめる訳には行かない。

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Tuesday, September 19, 2017

9/19サイト更新情報

【9月19日特記】 サイトを更新しましたのでお知らせします(このブログではなく、併設している私のHPの更新案内です)。

今回はいつもの言葉のエッセイと、音楽のエッセイの小さな加筆が1つずつです。

言葉のエッセイのほうは「またそれかい」と言われそうなほど繰り返し書いているテーマですが、1語で表せる単語から日本や外国の文化を考えるもの(というほど大層なものでもありませんがw)。

音楽のエッセイのほうは、前に予告した通り、1冊新たな教則本を入手したので「ウクレレ教則本あれこれ」に追加したものです。

ということで今回の更新は下記の通り。

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Sunday, September 17, 2017

神戸浩

【9月17日特記】 昨夜、WOWOWで録画してあった『超高速!参勤交代 リターンズ』を観ていたら、妻が百姓役の神戸浩を面白がった。僕の大好きな役者だ。

「この人って、いつもこんな頭の弱そうな役なの?」
「うん、8割方そうかな」

最初に観た『ビリー★ザ★キッドの新しい夜明け』(山川直人監督、1986年)があまりに強烈で、僕はいっぺんに名前を憶えたのに留まらず、その後スクリーンに彼の顔を見出すと小躍りせんばかりに喜ぶようになった。

調べてみたら、映画館で見ただけで、僕は彼の出演作を12本見ている。

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Saturday, September 16, 2017

映画『交響詩篇エウレカセブン ハイエボリューション1』

【9月16日特記】 映画『交響詩篇エウレカセブン ハイエボリューション1』を観てきた。12年前に始まったテレビのシリーズは全回見ている。生涯で観たアニメの中でもとりわけ好きな作品と言える。ただ、その後作られた何本かの映画は全然見ていない。

ただ、「とりわけ好き」などと言っても、僕の場合は見終わったらどんどん忘れてしまって、面白かったかどうか以外のことはほとんど憶えていないのが常である。今回もこの映画を見終わってから漸く少しテレビのことを思い出した、というのが正直なところだ。

見ている途中の感想としては「おいおい、これでいいのか?」ということだった。観ている僕のほうが焦るような感覚があった。

テレビで使った素材に新しく書き足して映画にすると聞いていたので、概ねテレビ・シリーズのストーリーをなぞるんだと思っていたら、じっちゃんも出てこないし、エウレカさえも出番が極端に少ない。

序盤のクライマックスであるアミタ・ドライブについても少し触れるだけ、と言うよりも、それが何なのか全く分からないままの中途半端な描写である。

おまけに物語は時系列に語られるのではなく、時間が切り刻まれて、レントンが過去を述懐する順番に入れ替えられており、だからすこぶる分かりにくい。

テレビ・シリーズを知っている観客に対してはこんな構成でも良いのかもしれないが、初めて見た人には何のことだか分からないだろう。「ほんとにこれでいいのか?」というのが正直な感想だった。

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Friday, September 15, 2017

映画『三度目の殺人』

【9月15日特記】 映画『三度目の殺人』を観てきた。なんだろう、このモヤッとした感じは?

是枝裕和監督は随分と流行に逆らった映画を撮ったものだ。今は「ああ、やっぱりこの人は嘘をついていたのか」「ああ、結局こいつは悪い奴だったんだ」と、最後にスパッと割り切れる作品こそが受けが良いのに。

今どきこんな解りにくい映画が受けるのかなと心配になるくらいなのだが、もちろん監督は意識してそこを狙って撮っている。

この映画の見方としては2つの大きな筋があると思う。

ひとつは証言を二転三転する殺人犯・三隅(役所広司)に翻弄され、自分でも気がつかないうちにものの感じ方・考え方が変わって行く国選弁護人・重盛(福山雅治)の姿を追う見方。

それから、三隅は凶悪犯なのか無実なのか、そして裁判の結果は有罪なのか無罪なのか、そういうことを追っかけて見ているうちに、ああ答えはないんだなと気がつく、という見方。

僕の意識は後者に向いた。変わって行く重盛の面白さよりも、何が真実だか分からない面白さに魅かれた。答えはないのであって映画を見終わってから自分で探すしかないのである。

事実、何度も前言を翻した三隅が最後に無罪を主張したのが真実だったのかどうか、被害者の娘で実は三隅との交流があった咲江(広瀬すず)が勇気を持って告白したことは嘘ではないのか、どれもちゃんと描き切らずに終わっている。

それは是枝監督が「皆さんがそれぞれ自由に解釈できる映画を作りましたよ」と言っているのではなく、むしろ、「そんなこと俺だって知らねえよ」と言っているように見える。

それを、「とかく黒と白で塗り分けてしまおうとする社会に対して警鐘を鳴らしている」などと言うと途端につまらなくなる。そういう映画でもないのだ。

ま、フツーの刑事モノみたいに真犯人が判明してめでたしめでたしみたいな感じで終わるとは思っていなかったが、そうか、それにしてもこんなモヤッとした形で終わるのか、と気づいた時に「もうちょっと終わらないでくれ」「まだエンドロールは出さないでくれ」と強く思った。

やや狙いすぎた脚本という印象もないではなかったのだが、それでも観客にそんなことを思わせるのがこの映画の力なんだろうな。

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Tuesday, September 12, 2017

今日の天気

【9月12日特記】 今日の天気予報は「雨時々やむ」。──これは他の予報の文言、例えば「晴れのちくもり」とか「くもり一時雨」などと比べるとどこかおかしい気がする。

日本語の文としても未完成だし、とは言え日本語は未完成を放置する言語であるとも言えるのでそれはそれで良いとしても、天気予報というものは何か客観的なものを伝えようとするものであることを考えると、意味的にも構造的におかしいと思う。

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Sunday, September 10, 2017

映画『散歩する侵略者』

【9月10日特記】 映画『散歩する侵略者』を観てきた。黒沢清監督。

映画を観ながら、ところどころで演劇的な匂いがすると思ったら、原作は芝居だった。岸田戯曲賞こそ獲っていないが、数々の受賞歴のある劇団・イキウメの座付作者にして演出家の前田知大の作品。

黒沢監督自身も今回の台本にいつもより台詞が多いことに関して、「最大限イキウメっぽさを出していきたいと考えた」と言っている。

この劇団はSF/ホラー的な芝居をするらしく、黒沢清のテーストにぴったりである。そもそもは小説版を読んだ黒沢が映画化したいと申し出たところ、前田自身が黒沢映画の大ファンであったことから両者の交流が始まったらしい。

ともかくこれは設定が全てと言って良い作品だ。宇宙人が地球を侵略する話なのだが、この宇宙人の姿は地球人には見えない。彼らは地球人の体を乗っ取って地球人になりすまし、地球人との接触を通じて地球人のことを学習しながら侵略の準備を進めている。

で、いきなり出てくる宇宙人はこの学習が途中の者ばかり(地球人の側から言えば宇宙人に体を乗っ取られたばかり)なので不気味なのだ。

そのうちのひとりが行方不明になってから突如腑抜け状態で保護され、妻の鳴海(長澤まさみ)の元に帰ってきた真治(松田龍平)。そして、セーラー服を着て全く感情のない暴行を繰り返す女子高生・立花あきら(恒松祐里)。3人めが口の利き方がどこかおかしくてカチンと来る天野(高杉真宙)。

冒頭はいつもの黒沢清で、ともかく怖い。血まみれの惨劇のあとカメラが玄関に寄る、また少し寄る──その怖さ。そしてドアが開いて惨劇の続き。

初めの数分間に女子高生の金魚掬いと超能力で横転させられる大型トラックというとんでもない場面の組合せを見せてくれる。

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Saturday, September 09, 2017

スパムの不思議

【9月9日特記】 スパムメールというのは多かれ少なかれ誰もがもらうものだろう。だが、それにしてもここ2~3週間ほどのスパムは半端ではない。ほとんどが英文なのだが、会社にも家にも PC にも iPhone にも、それぞれに趣向を凝らしたスパムがわんさと来ている。

それで、「このところの SPAM の嵐はすごいな」と twitter で呟いたら、それを「SMAP の嵐」と読んだジャニオタの方がいて笑った。

それはともかくとして、スパムはメールだけでなブログにも来る。最近はトラックバックが流行らないので主にコメントだ。で、僕のこのブログの場合、英文スパム・コメントは不思議なことに洋画の鑑賞記事につくことが多い。

なんでだろう? ブログのトップにある最新の記事を狙うのが一番簡単で効果も高いように思うのだが、そうはしないのである。かと言って無作為に抽出したりもせず、一応どの記事にコメントをつけるかを選んでいるようなのである。

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Wednesday, September 06, 2017

脱毛談義

【9月6日特記】 会社で30歳前後の社員に「ヒゲの永久脱毛しようかどうか迷ってるんですよ」と言われて、ちょっと虚を突かれた気分になった。

さすがにそういうのがあることは知っている。初めて知った時に「確かにそれをやったら毎朝ヒゲ剃らなくて良いから楽だなあ」と思ったのも事実。

でも、それを本当にやる人が周りに現れるとは思っていなかった。そこへ「○○さんはすでにやってますよ」と同じ会社の同僚の名前をかぶせられて、今度はほんとに驚いた。

一体いくらかかるのか知らないが、何千円という桁ではないだろう。しかも、一遍では済まず、時間をかけて何度か通う必要がある。うーむ、そこまでしてほんとにそんなことやるのか、と思う。

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Tuesday, September 05, 2017

9/5サイト更新情報

【9月5日特記】 サイトを更新しましたのでお知らせします(このブログではなく、併設している私のHPの更新案内です)。

今回はレギュラーの言葉のエッセイだけです。自分の年齢の総称について書いてみました。

というわけで今回の更新は下記の通り:

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Sunday, September 03, 2017

映画『銀魂』

【9月3日特記】 映画『銀魂』を観てきた。珍しく原作コミックスの存在は知っていたが、読んだことはない。少年ジャンプのファンでもテレ東のアニメのファンでも、小栗旬のファンでもない。目当ては福田雄一監督である。

いやあ、こんなに面白いとは思わなかった。どこまでが原作でどこからが福田雄一の脚色なのか知らないが、まずギャグとしてかなり笑える。その上でアクション部分をアクション映画並みに作ってあるからさらに面白い。

まず全く予備知識なく観に行った者には冒頭から何だか分からないのだが、追い追い説明してくれるので理解はできる。いきなりその世界に入っていける行けるかどうかは別として(笑)

舞台は江戸で、サムライとか言っている割には身なりは現代風で、パフェもあれば眼鏡もある。幕末の歴史的人物と1字違いの登場人物が多数出てくる。

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Saturday, September 02, 2017

Play Log File on my Walkman #120

【9月2日特記】 引越し絡みの多忙もあって、暫く書いていなかった僕の Network Walkman のプレイリスト。今回も10曲。

  1. 風景(大塚まさじ)
  2. 回転禁止の青春さ(美樹克彦)
  3. again(YUI)
  4. 恋は1/2(由美かおる)
  5. 大丈夫(ウルフルズ)
  6. 燃える渚(小川みき)
  7. 虹色color(Suzu)
  8. ファンキー・ラヴチャイルド(Pizzicato Five)
  9. セントレイ(サカナクション)
  10. City of Love(白井良明)

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