パロディ
【7月23日特記】 先日とある著作権系のセミナーで面白い話を聞いた。パロディについてである。
海外ではパロディについてのさまざまな規定があるところが多いが、日本の法律にはパロディに関する条文がないとのこと。だから、無断でパロディ作品を発表して訴えられたら大抵負けるのだそうだ。
一方、海外ではパロディは正しい批判精神の現れとして保護されているケースが多く、勝手にパロディを作っても訴えられて負けるとは限らない。
そもそもパロディは権威に対する揶揄であり、ある意味怒らせるためにやっているので、事前に許可を取ってやるようなものではない。
ところが、日本では許可を取ってからやる人も多く、勝手にやったとしても「怒られたらすぐに引っ込めます」という人が非常に多いのだそうだ。これはびっくりである。
その日壇上に立っていた講師の弁護士は、「パロディは欧米では批判ですが、日本では作品に対する愛なんです」と言った。
うむ、それもどうだ? そんなものをパロディと呼んでも良いのだろうか、と思わないでもない。どうなんだろ? それってパロディじゃなくてコスプレの延長上にあるんじゃないだろうか?
そう、今の日本って何をやってもプレイっぽい気がする。まあ、もっとも、僕もその一端を担っているのかもしれないけれど。
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