割れる、壊れる
【4月11日特記】 最近よく食器が割れるのである。
いろいろな割れ方があって、僕であれ妻であれ手が滑って床に落としてしまって割れるというのは仕方がないにしても、特別に力をかけたわけでもないのに、洗っている最中にパリンと割れたりするのである。
まだ割れていない食器の中にも気がついたらヒビが入っていて、そのうちに、ふと手にした瞬間にパリンと割れてしまうのだろうなと思う。
いや、「パリン」と書いているけれど大きな音がするわけではない。ほとんど音もなく割れてしまうのだ。ただ、その割れ様は如何にも「パリン」というケレン味のない割れ方なのだ。
「金属疲労」という言葉があるが、これはある種の「陶器疲労」なのかな、と思う。結婚してから何十年も(という表現は少し大げさかもしれないが)ずっと使い続けてくると、いつの間にかヒビが入ってパリンと割れてしまうのではないかと思う。
ある種、使い続けた食器が夫婦生活の疲労を肩代わりしてくれているような気さえする。
そう言えば最近、長年使い続けてきた電化製品もよく壊れる。単にそういう時期が来ているということだけなんだろうか?
でも、なんか、モノが壊れることによって、他の大切なものが壊れずに来ているような気がしてならないのである。
お宅はそんなことありませんか?
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