20世紀の蛍光灯
【4月27日特記】 蛍光灯がつかなくなった。電球が切れたわけではなさそう。誘導灯がダメになったわけでもなさそう。
原因はなんだかわからない。しかし、実は知り合いのパナソニック OB の人に言われていたのだ。「やまえーさん、それ、おかしいで。そんなに長いこと壊れずに持ってる蛍光灯って滅多にないで」と。
多分、買ったのは1999年。一般的に蛍光灯というものは実はそんなに持たずに壊れるのだそうである。
ということで、つかなくなった途端に、「あ、ついにお迎えが来たか」と思った。人間で言うなら「天寿を全うした」というやつなのだろう。
そもそもいまだに LED に替えずに蛍光灯を使い続けているのがおかしいと言われても仕方がないのかもしれない。でも、20年近く、随分電気代食いながら働いてくれた可愛い奴であったことも確かである。
昔は頭が鈍く反応の遅い人のことを「蛍光灯」と馬鹿にしたものである。確かにすぐにはつかないのだが、でも、妻などは LED よりも優しい蛍光灯の光のほうが好きだと言っている。鈍くても優しい人間がいるのと同じだ。
考えてみたら、これが我が家最後の蛍光灯かもしれない。今ごろ20世紀が終わった実感がしてきた(笑)
そう言えば最近は、「鈍くても優しい」といったタイプの人間を見つけない。
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