« 快眠度分析 | Main | 2/5サイト更新情報 »

Saturday, February 04, 2017

「キネマ旬報」2月下旬号(1)

【2月4日特記】 『キネマ旬報』2月下旬号が発売されたので、今年もその全ランキングと、僕のブログの記事「『キネマ旬報ベストテン』の20位以内に入ってほしい邦画10本」との突き合わせをします。

1位から10位についてはすでに 1/10 の記事に書きました。

今回、僕の興味の焦点のひとつは、ベストテンから漏れた『君の名は。』は一体何位に入っているのか?であり、もうひとつは公開が早かった『ピンクとグレー』が果たしてどのくらい評価されているかということでした。

後者については後述しますが、前者は予想通り20位以内ではありますが、第13位というのは予想を下回っていました。

何度も書いているように僕は2016年のベストは『シン・ゴジラ』だと思っていて、記録的な興行収入をおさめた『君の名は。』をそれほど極端に称揚しているわけでもないのですが、これはちょっと残念です。

『この世界の片隅に』がぶっちぎりの1位、『聲の形』が第27位というのと合わせて考えると、申し訳ないけれど審査員のアニメを評価する眼にちょっと不満を覚えます。アニメを観る際に画の力と美しさを評価せずにどうするのでしょう?

さて、今回はバラバラと書き始めてしまいましたが、例年通りキネ旬ベストテンの第11位以下、順位に沿って僕が観た映画を拾ってみましょう。

第11位『海よりもまだ深く』『64 -ロクヨン-』前後編──きわめて順当かと思います。前者は僕が推していたうちの1本でもあります。

第13位『君の名は。』は上述の通り。

第16位『聖の青春』。異存はないけど、思ったより評価高いですね。役者2人が良かったですからね。

第17位『俳優 亀岡拓次』。これはちょっとびっくり。特に、公開時期が早かったにも関わらず、何人かの審査員が第1位に入れているので驚きました。ただ、これも良い映画であったのは確かです。

第18位『葛城事件』。ここでまた僕が推した作品が入ってきました。「『キネマ旬報ベストテン』の20位以内に入ってほしい邦画10本」から 5本目です。

第19位『ヒメアノ~ル』。これが入っているあたりがキネ旬らしいですよね。で、これもまた僕が選んでいた作品です。でも20位圏内はこれで終わり。今年の成績は 6本でした。

この企画を始めた2006年以降、7本、6本、6本、6本、7本、7本、4本、6本、5本、5本と来ていたので、久しぶりに昔のペースに戻りました。

では、視点を変えて、僕が入ってほしいと願いながら入らなかった残りの4本は何位なのかを先に見てみます。

まずは『ピンクとグレー』。これには愕然としました。第87位。

いや、順位ではないのです。全64名の審査員のうち、点をつけたのは襟川クロ氏ひとりだったということです。襟川氏が辛うじて彼女の第6位の評価である5点をつけてくれたお陰で100位以内に入りましたが、もうちょっとで0点、選外に終わるところでした。

審査員の皆さんは一体観たんですかね? それとも、当初から僕が心配していたように、公開時期が早すぎたために投票時期には印象が薄れていたのでしょうか? これが今回一番の期待外れでした。

次に『セトウツミ』が第27位。これは、ま、こんなもんでしょ。それから『アズミ・ハルコは行方不明』が第39位。うーん、もうちょっと高くても良いかなとも思うのですが、ま、こんなもんと言えばこんなもんかも。

最後に『ぼくは明日、昨日のきみとデートする』は選外。1票も1点も入らず。公開が遅かったこともあるけど、これまた残念至極ですね。とても良い映画でしたよ。

さて、21位以下の降順チェックに戻りましょうか。第21位には『FAKE』。きわめて妥当な順位のような気がします。

第24位には『蜜のあわれ』。ふーん、面白いなあ、これがこんなとこに来るか、って感じ。いや、面白いと書いているとおり、この評価に違和感があるわけではありません。小さな意外感のみ(笑)

そして第27位に上述の『聲の形』『セトウツミ』。どちらもこんなもんかなと思います。

第31位に『SCOOP!』。この手の作品にしては評価高いですね。第33位『モヒカン故郷へ帰る』。これも意外に高いと感じます。

第43位には同点で『ちはやふる』(「上の句」と「下の句」)と『殿、利息でござる』。どっちも上質の娯楽作品でした。

ただ、表をつぶさに検分すると、集計ミスがあり、『殿、利息でござる』は第81位にも入っています。両方の得点を合わせると第33位に上がるはずです(既にキネ旬のサイトに「お詫びと訂正」が出ていました)。

『SCOOP!』、『殿、利息でござる』、『モヒカン故郷へ帰る』、『ちはやふる』が選ばれて、『アイ アム ア ヒーロー』が選外になっているところが興味深いです。

第53位には『続・深夜食堂』『二重生活』。おや、こんなのも選ばれてるんですね。

第64位には『後妻業の女』『シェル・コレクター』。前者のまさかの高評価にはびっくらこきました! 後者も正直ランキングに入るとは思っていませんでしたが…。『TOO YOUNG TO DIE』も同じく第64位タイです。公開が延びたりしただけに点が入って良かったですね。

第81位『世界から猫が消えたなら』。ふむ、低いですね。かなり残念。

第93位に『エヴェレスト 神々の山嶺』。え、これも入ってきたの? 同じ93位タイに『何者』が入っているのと比べると如何にも説得力がないような気がします。

第103位に『残穢』『森山中教習所』。この辺になってくるともうあんまり書くことないです(笑) ちなみに得点の入った最下位(つまり審査員ひとりが1点をつけただけの作品)は第122位でした。

さて、毎年やっている採点表の分解と分析についても近日中に書いて上げるつもりです。

|

« 快眠度分析 | Main | 2/5サイト更新情報 »

Comments

Post a comment



(Not displayed with comment.)


Comments are moderated, and will not appear on this weblog until the author has approved them.



TrackBack

TrackBack URL for this entry:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/110115/64850542

Listed below are links to weblogs that reference 「キネマ旬報」2月下旬号(1):

« 快眠度分析 | Main | 2/5サイト更新情報 »