僕がいる
【2月7日特記】 facebook にはお節介な機能がいくつかあるが、何年か前の今月今日の自分の投稿を引っ張り出してくるというのもそのひとつだ。
だが、これはこれで結構楽しい。
僕はなんでもかんでも忘れてしまうタチで、何年か前に自分が書いたものを見せられても、「そうそう、こんなこと書いたぞ」ばかりではなく、「ああ、こんなこと書いたかも」どころか「え? こんなこと書いたっけ?」と思うこともしょっちゅうある。
そういう昔の自分、いくら忘れても自分でしかあり得ない自分に再び巡り会えるから楽しいのだ。
例えば、これは今朝出てきた、5年前の今月今日の僕の投稿。今回の場合、ここには今とちっとも変わらない自分がいる。
たまに「yama_eigh さんのことだから、facebook なんかもさぞや頻繁に更新してらっしゃるのでしょうね」みたいなことを言われるのですが、ご覧のとおりそれほどでもありません。自分で何か書くよりも、「いいね!」ボタンを押したり、誰かの書いた記事にコメントしたりしてるほうがはるかに多いです(ま、仕事上の連絡にはかなり使えるな、とは思っていますが)。
それは、他にもあちこちでいろんなことやっているので、あまりここに書くことがないということです。「SNS疲れしてしまって、とてもここまで手が回らない」というのとは違います。端から「ここは自分の本籍地でも主戦場でもない」と認識しているということです。
ただ、ここもアンテナの枝のうちの1本です。ここに連絡してもらえば、間違いなく僕はつかまります。
こういうツールの使い方には人によって濃淡があり、その不揃いが放置されて混沌となっているところが、僕はすごく好きです。だから、僕はここにいます。ここではあんまり口数は多くない(でも、リアルの場よりは遥かに饒舌?)かもしれませんが…。
で、この記事で「ここは自分の本籍地でも主戦場でもない」と書いている「ここ」とは facebook のことで、では、どこが一体僕の本籍地や主戦場なのかと言えば、それはこのブログでもなく、2001年からやっているホームページのほうだと思っている。
自分のホームページやらブログやら、他にもいろんなところにいろんなことを書いているが、書き上がるまでに一番時間を要しているのがホームページの文章である。それは単に推敲の回数が多いということでもあるし、書いて暫く寝かせて熟成させる期間が長いということでもある。
考えてみれば、僕はタレントの瞬発力に頼ったバラエティより、じっくり練られてしっかり作り込まれたドラマやコントのほうが好きだ。
そういうわけで僕はあそこにいる。でも、今はここにもいる。facebook にも twitter にも Instagram にもいる。5年前の今日にもいるし、今この時にもいる。
僕は無数にいて、僕は僕に出会うのである。
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