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Monday, January 09, 2017

UFO

【1月9日特記】 家の近所に UQ の店舗がある。その前を通るといつも流れているのが UQ のCMソング──皆さんよくご存知のピンクレディーの『UFO』の替え歌である。

テレビCMに使うだけならいざ知らず、全国の店舗店頭で流すとなると権利処理にかなりの金額がかかったのではないかな、などと職業柄考えたりもするのだが、まあ、それは措いておいて、今さらながらこの曲の凄さが解ってきた。

店頭を通り過ぎる時に聞くのはほぼ前奏から「UQ!」までの部分だけなのだが、この前奏が秀逸である。

ミファソ♭ファ・ミファソ♭ファ・ミファソ♭ファの繰り返しがだんだん速くなってきて、そこにラー(オクターブ下)ラー/ラー(オクターブ下)ラー/ラーと上がったり下がったりがまったり被ってきて、いきなりブレイクして「ユーフォ(ユーキュ)!」

で、ラッ・ラッ・ラー・シラソ/ラッ・ラッ・ラー・シラソ~の前奏(最後の1拍は三連符)。まさに変幻自在ではないか。まさに UFO を連想させる。

で、その後も半音を多用してあまりコード感のないメロディで繋いでおいて、「信じられない」以降のメロディアスな展開、そのあとまた幽玄な収束。これぞ作編曲を手掛けた都倉俊一の真骨頂、と今頃気づいた。

当時はピンクレディーとキャンディースの2大アイドル・グループが男子の人気を二分していたが、生憎僕はいずれにもそれほどの興味はなく、そんなこともあってあまり聴き込んでこなかった気がする。

都倉俊一と言えば、僕は『あなたの心に』(中山千夏)や『ジョニィへの伝言』(ペドロ&カプリシャス)、『逃避行』(麻生よう子)、『白い小鳩』(朱里エイコ)などに代表される、ちょっとヨーロッパっぽい(などと言うと、いい加減なこと言うな、シャンソンとカンツォーネは全然ちがうぞ、と言われそうだが)流麗なメロディの作り手というイメージがあったので、『UFO』を聞いた時には「変な曲」としか思わなかった。

しかし、今聞き直してみるとこの構成は凄い。間奏からエンディングまで、一分の隙きもない。これ、作曲者自らがアレンジしないと絶対こんなに調和の取れたものにはならないだろうな、と思う。おまけに、曲を作る時にすでにして間違いなくミーとケイの踊る姿を念頭に描いていた気がする。

あらためて凄いと思う。

安易な発想のパロディが気づかせてくれた。これぞ犬も歩けば棒に当たる、いや、UFO を発見する(笑)

UQ に感謝である。

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