意味のある残額
【12月16日特記】 電車の自動改札を通る時に ICカードの残額が表示されるが、前が詰まっていると前の人の残額が見えることがある。
先日、残額が 3円の人を見た。今日は今日で、僕の前に通った人は 8円だった。短い期間にそんな人を2人も見つけて、ちょっとびっくりした。僕にはあり得ないことだ。
僕にとって 3円や 8円は意味のない金額だ。3円持っていても 8円持っていても1駅も乗ることはできないのだから。僕は意味のない金額のまま放ってはおけない。だから、残額が3円や 8円のままになっていることはない。
いや、それ以前に僕の ICカードはオートチャージにしてあって、残金が2000円を下回ったら即座に自動で追加チャージされる。
そういう僕からすると、なんでこの人のカードには 3円だけ入っているのか理解できない。なんか笑けてくる。
そもそもカードにチャージする気なんかなくて、一銭も入っていないのであればそれはそれで納得するのだが、3円だけ入っているのを見ると、とても不思議なのである。
もちろん初めから 3円チャージしたのではないだろう(できないし)。使っているうちに 3円まで減ったのだろう。でも、僕なら決して 3円まで減ることはない。
例えば 143円になった時、次に通勤定期の範囲を超えて乗る区間が 150円だと乗れないのである。次に乗る区間が 143円以内であるという保証はどこにもないので、僕は間違いなく不安になり、仮にオートチャージでなくても自分で金額を追加すると思う。
で、結局のところ、何故その人の残額は 3円にまで減ってしまったのか、と言うか、その時のその人の心理はどんな感じなのか、全く見当もつかない。足りなかったらその時に足せば良い、というような発想は僕にはないし、どうしたらそういう発想に至るのかが理解できない。
でも、結局のところ、理解できないからこそ、世の中にはいろんな人がいる、と言うか、自分とは違う人が存在するのであるということを認識する。そういう認識は生きていく上で不可欠なものだと思う。
3円にも 8円にも意味があるのである。
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