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Monday, November 14, 2016

『ソロモンの偽証』前後編

【11月14日特記】 土日2日間に分けて、WOWOWで放送した映画『ソロモンの偽証』前後編を夫婦で観た。

妻はどうやら宮部みゆきが好きなようだ。それほどたくさんの小説を読んでいるわけでもないが、彼女の小説が原作となったドラマは進んで見ようとする。

実は僕はこの映画を前後編ともひとりで劇場で観ている。ただ、前編を見終えるまで、妻にはそのことを伏せていた。それを言うと「じゃあ、ひとりで見るから」と言うだろうと思ったので。

でも、僕自身は、一度見たのに辛抱して妻につきあったつもりは全くない。何故なら、いつも書いているように、僕は何でもすぐに忘れてしまうからである。

この映画が公開されたのは去年の3月と4月である。そのぐらいの時間的猶予があれば、僕がストーリーを忘れてしまうのには充分である(笑)

このドラマは事件ものなので、観客は事件の真相や真犯人を推理しながら観ることになる。一度見たのであれば、事前にそれが分かっていてちっとも面白くないだろうと思うかもしれないが、僕の場合はそんなことがない。観ていてもちっとも思い出さないから(笑)

もっとも全然思い出さないわけではない。ほんとにそのシーンの直前になってストーリーや進行を“おぼろげに”思い出すことはある。しかし、興味を削ぐほど一気に思い出すことはない。だから僕は今回も、「この後はどうなるんだろ」と非常に楽しみながら、このドラマを観ることができた。

ただし、ストーリーはほとんど思い出せないのだが、鮮明にカット割りを思い出すことがある。特に長回しは印象に残っていることが多く、この映画でも涼子(藤野涼子)が家を飛び出し、父親(佐々木蔵之介)が後を追うシーンで、あ、ここはカットを割らずに結構長く走るところを捉えていたはず、などと思ったりする。

しかし、よーく考えてみると、その多くは、映画を観た時に気になって、気になったからブログなどに書き留めていて、それで憶えているにすぎない気がする。それに対して、ストーリーについては、ネタバレを避けるために、ブログには明確に書き残していないのだ。だから憶えていない。

要するに観たあと放置していると、ほとんど何も憶えていないということである(笑)

ところで、妻曰く、登場人物のうち自殺した柏木くんだけが家庭環境も描かれていないし、そもそも彼の苦悩は何に端を発しているのかという説明もないのは非常に不自然である、とのこと。

宮部みゆきがひとりだけ背景を描かないなんてことがあるんだろうか?と首を傾げていた。

長編小説が2時間の映画に切り詰められる際に、どこか大きな部分や側面が削ぎ落とされるなんてことはよくある。果たして原作ではその辺どうだったんだろう、と妻は言うが、もう映画を観てしまったのでこれから読む気はなさそうであった(笑)

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