売却の報
【10月25日特記】 前から噂は出ていたのだが、先日またしても富士通が nifty を売却することに決めたという記事が出た。
残念とも言えるのだが、なんだか感慨深くもある。なぜなら僕はニフティサーブ時代からのユーザだからである。ま、そんな人は日本中にたくさんいるのだろうが。
だが、自分のホームページとブログをそれぞれ15年超、11年超に亘って nifty のサイトに置いて、コンスタントに更新してきている人はそんなにはいないのではないかな。
その長さに思いを馳せると、いろいろ思わないでもないのである。
もちろん物は壊れる、人は死ぬものだから、nifty に終りが来るのも不思議ではない。それが名残惜しいとか言うのではなく(もちろん名残惜しくないわけでもないのだが)、これが他社の手に渡ることによって、僕のサイトが継続性をもって運営できなくなったりしないかが一番不安なのである。
そう、名残惜しいよりも、どんよりと不安である。
思えば bk1 が honto になった時に、僕が長年投稿していた書評はずたずたにされてしまった。僕のホームページ内のどのリンクを突いても決して honto 内の適切なページに繋がることはなくなってしまったのである。
そのことを思い出すと、富士通にもいろんな事情があるだろうから nifty の個人向けサービスを切り離して売るということについてとやかく言う気はないものの、なんとかユーザのコンティニュイティだけは維持してほしいな、と祈るような気持ちなのである。
でも、逆に言えば、ネット上のコンテンツなんて、所詮そんな不安定な足場に建っているものなんだなあという気もする。
僕の文章は砂上の楼閣か、あるいは風前の灯火か。否、未だ楼閣も成さず灯火にも至らずと言われればそれまでのことなのだが。
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