断捨離
【9月4日特記】 「引越しのための荷造りに大わらわです」と言うと、何人かの人に「断捨離ですね」と言われた。
うーむ、僕にはあまりピンと来ない。
どこかのタイミングで覚悟を決めて、えいやっ、みたいな感じが自分とは程遠いのである。
溜めておいて一気に何かを片付けるというのはむしろ僕の妻のスタイルであり、僕のやり方ではない。
では、僕のスタイルはどうかと言えば、日々整理整頓して要らないものは都度棄てている。
──などと言うと、非常に嫌な奴だと非難がましい目で見られたりもするのだが、単に僕がそういうタイプだというだけのことで、別に嫌味のつもりも他人を糾弾する気もない。
もちろん僕とて、長い間手付かずのままであったり、それどころか存在そのものを失念してしまっている物がないわけではない。
ただ、それに気づいたときに棄てれば良いだけのことだ。あるいは、それでも棄てたくないと思えば、取っておけば良いだけのことだ。
とにかく、「良い機会だから」とか、「もういい加減、今日こそは」とか、何かスタートラインを設定してみたいなことが大嫌いで、そういうことはしないのである。
例えば会社では、暇ができたら僕は机の引き出しや PC のフォルダの中をしょっちゅう点検している。それで棄てるものは棄て、棄てないものは棄てず、移動するものは移動する。
棄てられず物が溜まってきても、それは自分が棄てないという決断をした結果なのだから、何も後ろめたく思うことはない。さらに溜まってきて、さすがに棄てようと思ったらその時棄てれば良い。
「棄てなければならない」とか「持ちすぎてはいけない」とかいうような、宗教哲学めいたものとも無縁である。
そういう感じだから、なんか断捨離という仰々しさに耐えられないのである。
もちろん今回の荷造りの途中で多くの物を棄てたが、どうにもこうにも断捨離という気はしないのである。あんまり分かってくれないかもしれないが(笑)
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