ハンコ
【9月26日特記】 このところ引越しとそこから派生する事柄ばかり書き散らしているが、今日ももうひとつ書く。それは印鑑、ハンコである。
引越して住所変更届けなどを出そうとすると、ハンコを押せと言われるものがある。別に認印なら何でも良いのだが、公共料金などの引き落とし申込用紙には銀行印を押さなければならない。
しかし、どの銀行の通帳にどのハンコを押していたか分からないのである。
世の中は次第にハンコ離れしているから、最近の口座だとハンコを使わないものもある。あるいは、最初は印鑑を通帳に表示していたのに、何度か新しい通帳に繰り越して行くうちにいつのまにか印鑑の欄がなくなっていたりするものもある。
そんないろんな通帳が混じっているので、どの通帳がどのハンコか分からないのである。それに加えて、最近では通帳のない、カードだけの口座もあるのでなおのことややこしい。
先日、ある銀行の住所変更を電話で申し込んだ時に、申込用紙を自宅に送るのでそこに署名捺印して、必要書類を添付して送り返すように言われた。
それで、「通帳にどのハンコを押していたか自信がないのですが」と返したら、電話口の女性は親切にも、「直径○ミリぐらいの丸型のハンコで、字体の特徴は△□です」と教えてくれたのだが、誰もがこんな風に教えてくれるとは限らないし、逆にセキュリティ上こんな風に教えて良いのか?という気もする。
というわけで、もう世の中一斉にハンコなしにしてくれんかな、と思うのである。いろんなサイトのパスワード管理だけでも大変なのに、ハンコの管理などしていられないのである。
で、ややこしいのはハンコというものが存在するからではなく、ハンコの載っていない通帳と載っている通帳、ハンコを登録した口座と登録しない口座が入り混じっているからなのである。
そういうわけで、世の中はだんだんハンコ離れしているようには思うが、どうせなら次第にではなく、一気に、一斉にハンコというものを廃止してはくれんものかと思うのである。
昔は署名よりハンコのほうが偽造しにくかったのかもしれないが、スキャナと3Dプリンタの時代になって、偽造しやすいのはむしろハンコのほうかもしれないと思う今日この頃である。
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