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Thursday, August 18, 2016

コンピュータ・ウィルスと近隣

【8月18日特記】 パソコンのとあるフォルダに書いたまま放ってあったファイルを見つけた。開いてみるとブログの原稿である。いつごろ書いたのか定かでないが、最終の変更保存日は今年の 1/3 となっている。

さて、この原稿を書くだけ書いて何故最終的にアップしなかったのか、自分でもよく分からない。

どこかが気に入らなかったのだろう。書きなおそうとしていたのだろう。しかし、それがどこなのか分からない。そんなに良く書けた文章でもないし、(自分で言うのも何だが)結論も何が言いたいのか今イチ分からない(笑)

でも、自分で読んでみてそこそこ面白いのである。なんか微妙に、そこはかとなく、愛着の出てくる文章である(と自分では思う)。

なので、今回はこの文章をそのまま掲載することにする(タイトルは上にあるように「コンピュータ・ウィルスと近隣」)。

==================以下当該文章==================

今世紀に入ってからパソコンを始めた人には信じられない話かもしれないが、インターネットの黎明期には自分の PC にウィルス対策ソフトを入れていない人がちょくちょくいた。

中には、「俺のパソコンの中には盗られるもんなんて何にもねえ。ほしかったら持ってきなってんだ、べらぼうめ」などと、きっぷの良い江戸っ子みたいなことを言う御仁もいた(いや、本当のことだ。僕は実際そういう台詞を耳にしている)。

そこまで極端でなくても、「ウィルス対策ソフトを入れてますか?」と訊かれて、ちょっと恥ずかしそうに「いや…」と言い淀む人は本当にぱらぱらいたのである。

話を聞いてみると、そういう人たちは確かにネット・バンキングもショッピングもやらない。メールぐらいはやるが、他愛ないことしか書いておらず、本当に盗られて困るような個人情報の類は PC の中には全く入っていないとのこと。

そう言われると、「まあ、そこまで言うんなら」と引き下がるしか仕方がない時代が、ごく短期間だがあったのも確かだ。

それがいつしかそういう訳には行かなくなった。

「あんたの個人情報や財産が盗まれなくても、あんたの無防備な PC が踏み台にされるんだよ。解る? つまりあんたの PC が部分的に乗っ取られて、そこからウィルスばら撒かれたりするわけ」などと言われる事態が出てきたのである。

これって、まあ、例えて言えば、「お宅の裏庭、今みたいに手入れもせずに草ぼうぼうに放っといて、そこから害虫が大量発生したらどうしてくれんだい?」とか「ウチの庭に猫の糞らしきものがあるんだけど、ちゃんと躾けていないお宅の猫の仕業だろう?」などと言われるようなものである。

そう言われると、自分とこには別に盗られて惜しい物なんて何もなくても、他のユーザに迷惑をかけないためにウィルス対策ソフトを導入するしかなくなったのである。

で、そこまで考えてふと思った。

上で例に出したような隣近所の諍いの類は割合よく起きることである。その場合、自宅の PC にちゃんとウィルス対策ソフトを入れているような人なら、あまり揉めずに済む、と言うか、揉めごとに至らずに済むのではないだろうか、と。

つまり、自宅の PC にちゃんとウィルス対策ソフトを入れるような人なら、「うるせえな、バカ野郎」とか「細かいこと言うんじゃねえ」とか、「証拠でもあんのか、この野郎」とか「それでお前んとこになんか具体的な損害でも出たってのか? 損害が出たんなら見積書添えて持ってこいよ、このすっとこどっこい」みたいな反応はしないのではないか?と。

つまり、どちらも同じ社会性の問題ではないか、と。頑固に PC にウィルス対策ソフトを入れない人と、近隣と揉めてばかりの人には共通性があるのではないか、と。

もっと言うと、と言うか、逆の立場から言うと、面倒くさい近隣の人からいちゃもんみたいなこと言われても、「あ、ウィルス対策ソフトね」と考えたら、そんなに腹も立たないのではないか、と。

違うかな?

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