鑑賞映画データベース
【8月15日特記】 何でもかんでもというわけではないが、僕には記録マニアみたいなところがあって、自分にまつわるいくつかのことについて記録を付けている。
例えば映画鑑賞の記録である。ある時期に過去に遡及して完成したのだが、一応生涯観た映画を全部記録してある。
で、先月僕が東京に転居したことによって、データベースに並ぶ映画館名が2ヶ月前とはガラッと変わってきているのだ。
そして、これが僕にとって3度目の東京であり、14年目の東京であるために、それらは実は随分昔に行ったことのある映画館であったりするのだ。
例えば、8/11 に『トランボ』を観た日比谷の TOHOシネマズ シャンテは、僕にとっては、1993/6/20 に観たアルフォンソ・アラウ監督のメキシコ映画『赤い薔薇ソースの伝説』以来23年ぶりの訪問になった。
もっとも、23年前はシャンテ・シネという名前の映画館であったので、僕のデータベース上では別の映画館扱いになっている。
同じ館名であれば移転しても同一映画館とみなしているが、同じ場所・同じ施設であっても名前が変われば別の映画館という扱いをしているので、シャンテ・シネにはこれまで4回通い、TOHOシネマズ・シャンテには初めて行ったということになる。
で、先日行って一番驚いたのは、ネットで予約したチケットの発券機が1台しかなかったこと。
松竹系や日活系、テアトル系の映画館では発券機が1台か2台しかないことはあるが、東宝系で1台しかないというのは非常に珍しい(少なくても4~6台、大きなシネコンなら20台くらいある)。後追いで TOHOシネマズのグループに加盟したので、こんなことになっているのだろう。
もちろんその1台には長い行列ができているので、多分後から足したのだろう、売店にも1台機械を置いて、係員が「発券機で2番めにお待ちのお客様」と一人ずつ呼び寄せてはバラバラと処理をしている。
さて、8/13 に『FAKE』を観に行ったユーロスペースは 2006/4/14 の飯塚健監督の『放郷物語』(僕がこの監督を見初めた作品だ)以来10年ちょっとぶりである。前に東京にいた時の最後の頃に観に行っているということだ。
こちらは確か昔は同じ渋谷でも駅に近い桜丘町の辺りにあったと思うのだが、今では円山町のラブ・ホテル街にある。ただし、引越しても名前が変わっていないので、僕のデータベース上では同一館扱いである。
Googelマップを見ながら辿り着いたのだが、『放郷物語』を観た時にはすでに今の場所だったと思い出した。新しくなってから何回目なのかは分からないが、トータルではこれが7回目ということになる。
僕のデータベースではいくつかクエリを組んであるので、いろいろな集計ができる。劇場訪問回数もそのひとつで、生涯で一番足を運んだのは TOHOシネマズ西宮OS の 152回である。
ここは 2008年11月にできた映画館なので8年足らずの間にこれだけの回数を稼いだことになる。
その次がシネ・リーブル神戸の 70回、テアトル梅田の 54回、神戸国際松竹の 52回、梅田ブルク7の 39回と続いている。東京での最多は今はなき新宿ジョイシネマと、工事のため休館中の新宿武蔵野館の 15回である。
これを見て想像がつくかもしれないが、僕が割合映画を見るようになったのは、たかだか12年ほど前の単身赴任時代からであり、その前の1度目の東京勤務時代は11年もいたのにそれほど多くの映画館には通っていないのである。
さて、これほど詳細なデータを持っていると、「すごいな」と感心してもらえるかもしれないが、実はそうでもないのである。
まず、大学に入ってから映画の記録をつけ始めているので、それより前の記録は記憶に頼った割合いい加減なものなのである。観たのは間違いないが、いつどこで観たのかはっきりしないものも非常に多い。だから、集計してみると「館名不明」というのが20位以内に入ってくるのである(笑)
それから、初回鑑賞時の日付と映画館は記録しているのだが、最初にデータベースを構築した時に手を抜いたために、2回目以降の鑑賞については、日付も映画館も記録していないのである(通算鑑賞回数を書く欄はある)。
というわけで、昨日『シン・ゴジラ』の2回めの鑑賞をしたのだが、せっかく見るならここでと思い、残念ながら IMAX と MX4D は満員だったが、東宝が売り物とする TCX という大画面で観た TOHOシネマズ新宿は、僕のデータベースでは訪問ゼロ回となっているのだ。
今からデータベースを改修するのも面倒だし、改修しなければならないほど2回3回と同じ映画を観ることもないのでこのまま放っておくが、屋上からゴジラが顔を覗かせて吠えている映画館で『シン・ゴジラ』を観たことだけは、しっかり記憶に焼き付けておきたいと思う。
そして次回は帰りに、新装なったすずやでトンカツ茶漬けを食べて帰りたいと思う。
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