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Wednesday, August 31, 2016

完全移住へ

【8月31日特記】 一昨日書いたように、明日から“完全移住”に向けての作業に入ります。従って、このブログも暫く更新できないかもしれません。

読んでくれている方の中には直接の知人もいるので、更新していないからといって決して病気で倒れているわけではないということを予めお知らせしておきます。

東京に落ち着いたらぼちぼち再開します。

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Monday, August 29, 2016

台風にお祈り

【8月29日特記】 僕は転勤で 7/10 に東京に引越してきた。少しややこしいのは、妻は仕事の関係でまだ関西に残っており、9月の頭にこちらに来るということ。

だから、お互いの生活がなんとか成り立つように、家財道具の一部だけを持って引越してきた。例えば冷蔵庫は置いてきた。だが、僕も冷蔵庫は必要なので引越しとセットになったレンタルで小型の冷蔵庫を入れている。

9月になったら僕も休みをとって関西に戻り、最後の荷造りに精を出すことになる。

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Sunday, August 28, 2016

映画『君の名は。』

【8月28日特記】 映画『君の名は。』を観てきた(どうもこういう句点の使い方は気に入らないのだが)。

僕はアニメには詳しくない。新海誠監督も、名前は知っていたが、作品を観るのは今回が初めてである。

予告編を見て、「ああ、また入れ替わりモノか。そういうのはもういいや」と思ったのは事実。大林宣彦監督の『転校生』(1982年)以来、一体どれだけたくさんの映画やテレビドラマがそういう設定を取り入れただろう?

でも、封切りになると頗る良い評判が聞こえてきたので、観に行くことにした。前日にネットでチケットを取って良かった。一番前の列から最後列まで、1席も余らない、文字通りの満席だった。

観てよかった。とても素敵な作品だった。

まず、画が美しい。画に力があり、動きがある。最初の三葉が目覚めるシーンでは、カメラで撮影したのと同じように、構図が速く動くと画面の外側が歪む描き方が面白いと思ったが、そういうのは本質ではない。

画に奥行きがあり、構図の変え方がものすごく巧みで、特に引いた時の画が素晴らしい。

瀧のいる東京の風景も三葉のいる糸守町の景色もともに美しいのだが、その両者のコントラストが見事だと思う。人物の背景が本当にきれいで、作業の丁寧さが分かる。

そこに被ってくる RADWIMPS の歌も心に響いてくる。

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Saturday, August 27, 2016

映画『青空エール』

【8月27日特記】 映画『青空エール』を観てきた。大ベストセラーの少女漫画が原作。僕が大好きな三木孝浩監督。押しも押されもせぬ青春恋愛モノの名手である。そう、「巨匠」や「鬼才」ではなく「名手」という表現がぴったりだと思う。

観客は女子中高生が大半。その JC、JK に混じってたまに JD、そして OL、若いカップルがパラパラ。そんな中におっさんが一人だけ挟まっている居心地の悪さはいつものとおりである(笑)

主人公は小野つばさ(土屋太鳳)と山田大介(竹内涼真)。北海道の白翔(しらと)高校の1年生。つばさは吹奏楽部、大介は野球部。ともに毎年全国大会を目指している道内屈指の名門である。

ただ、大介のほうは中学時代から名の売れた選手で、引手数多の中、先輩の碓井(山田裕貴)に請われて白翔に入ったのに対し、つばさは全くの未経験者で、甲子園での応援風景を見て、それに憧れて吹奏楽部に入部する。

この2人が恋に落ちるわけだが、この話は2人の向き合いよりもむしろ、それぞれの野球と吹奏楽への取り組みをメインで描いて行く。

監督も言っているが、「ラブストーリーではあるけれど(中略)お互いがお互いの背中を見て力を与え合う関係性が描かれて」いる。

確かにこの映画で何箇所かある、2人のうちのひとりが自転車で、もうひとりが並行して走るシーンが美しい。前と後ろが入れ替わり、前にいるほうが振り返り振り返りする。大介のほうが自転車を漕いでいるつばさよりも速く走っていたりするのも微笑ましい。

そう、そういうコントラストは数多くあって、まずこのカップルにはかなりの身長差がある。2人のシーンではカメラは当然のようにつばさは上から、大介は下から画面に収めており、それがすなわち相手の目線なので、観客にまでドキドキ感が伝わってくる。

握手するシーンでは手の部分を真横からアップで撮っており、自ずから手の大きさの違いが際立つ。観客席から「あんなに大きさ違う!」という呟きが聞き取れたほどだ。

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Friday, August 26, 2016

涼しい夏

【8月26日特記】 僕は7月の初旬に東京に来てから、毎日暑い暑いとのたまう東京の住人たちを前に「東京は過ごしやすい」と言いまくって、大勢の人たちからちょっと驚かれている。

いや、確かにそうなのだ。関東と関西では関西のほうが圧倒的に暑くて、暮らすには厳しいと思う。

緯度を比べても東京は神戸や大阪より1度ほど北にある(緯度にして1度も違ってるって知ってました?) だから少し涼しくても不思議はない。

最高気温を比べてみても東京より神戸や大阪のほうが暑いと思う。「いや、そんなことはない」と関東人が熊谷を持ち出すのであれば、関西人も京都を持ってくればそれなりの勝負になる(笑)

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Tuesday, August 23, 2016

荷造り、東京

【8月23日特記】 昨日までの4日間、関西に帰ってひたすら引越しの荷造りをしていた。漸く7~8割ぐらい終わったかという感じ。

7月に僕が先に東京に移り、その時に持ち出した荷物は全体の3~4割。その荷造りに要した日にちは、少しずつやり始めて1週間、集中して3日間ぐらい。

そして、僕がいなくなってから妻が残りの荷物を少しずつ片付け始めたが、自分が東京に向けて出発する9月頭までには到底終わりそうもない、と大層不安がった。

それで僕らは今回4日間の夏休みを全て荷造りに宛てた。ゴミも大量に捨て、長年使ってきたいろいろなものもその山に加えることにした。でも、確かにこの4日間では終わりまで行かなかった。

考えてみれば、家族揃って(と言ってもウチは2人きりだが)引越すのは22年前に東京から大阪に転勤した時、そしてその時入った賃貸マンションから一駅隣の分譲マンションに移った17年前の2回きりである。

その後僕は単身で東京に行き、単身で関西に帰ってまた2人に戻ったが、今思えばひとりの移動なんて屁みたいに楽なものである。

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Saturday, August 20, 2016

8/20サイト更新情報

【8月20日特記】 月2回の恒例で、サイトの更新情報をお知らせします(このブログではなく、併設している私のHPの更新案内です)。

今回はレギュラー・コーナーの言葉のエッセイの更新と音楽エッセイへの加筆です。

言葉のエッセイは、新聞連載小説を読んでいてふと思った、文章を読んで人が意味を得るメカニズムみたいなことについて書きました。音楽エッセイのほうは、時々追加している転調名曲選の更新です。

ということで、今回の更新は下記の通り:

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Thursday, August 18, 2016

コンピュータ・ウィルスと近隣

【8月18日特記】 パソコンのとあるフォルダに書いたまま放ってあったファイルを見つけた。開いてみるとブログの原稿である。いつごろ書いたのか定かでないが、最終の変更保存日は今年の 1/3 となっている。

さて、この原稿を書くだけ書いて何故最終的にアップしなかったのか、自分でもよく分からない。

どこかが気に入らなかったのだろう。書きなおそうとしていたのだろう。しかし、それがどこなのか分からない。そんなに良く書けた文章でもないし、(自分で言うのも何だが)結論も何が言いたいのか今イチ分からない(笑)

でも、自分で読んでみてそこそこ面白いのである。なんか微妙に、そこはかとなく、愛着の出てくる文章である(と自分では思う)。

なので、今回はこの文章をそのまま掲載することにする(タイトルは上にあるように「コンピュータ・ウィルスと近隣」)。

==================以下当該文章==================

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Tuesday, August 16, 2016

『若者離れ』電通若者研究部・編(書評)

【8月16日特記】 軽くて読みやすい本である。とは言っても、誰かが若者を暫く観察して、思いついたことを脈略なく書き綴ったような本ではない。

電通という名前を聞いて、流行を追っかけたチャラチャラしたものを想像する人もいるかもしれないが、電通総研をはじめ、この会社の研究部門はかなり本格的な組織ばかりである。

この本もその例に漏れないもので、電通若者研究部(通称ワカモン)が実際に若者たちと対話をしながらデータを集積し、それを分析した上で、我々おじさん・おばさんが若者たちとちゃんとコミュニケーションを取って豊かな社会を築くための方向性を示してくれる本なのである。

ひとことで乱暴に言ってしまうと、本のタイトルになっているように、今世間ではしきりに「若者の○○離れ」が指摘されているが、それは非常に浅く一方的な物の見方なのであって、実は世の中のほうが「若者離れ」をしてしまっているのではないか、というのが主旨である。

この本は第1章の第1節を人口ピラミッドの形状変化から書き起こしており、こういう手法を見ても、若者を俯瞰的に見ているのがよく解る。そして、次の節は「だからこそ、まずは『対話』から」というタイトルになっており、ここまで読んだだけで、著者たちがどんな態度でこの問題に対応しているかが如実に見えてくる。

そして、図解をふんだんに入れ、各章の終わりには「まとめ」があって、非常に解りやすい。

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Monday, August 15, 2016

鑑賞映画データベース

【8月15日特記】 何でもかんでもというわけではないが、僕には記録マニアみたいなところがあって、自分にまつわるいくつかのことについて記録を付けている。

例えば映画鑑賞の記録である。ある時期に過去に遡及して完成したのだが、一応生涯観た映画を全部記録してある。

で、先月僕が東京に転居したことによって、データベースに並ぶ映画館名が2ヶ月前とはガラッと変わってきているのだ。

そして、これが僕にとって3度目の東京であり、14年目の東京であるために、それらは実は随分昔に行ったことのある映画館であったりするのだ。

例えば、8/11 に『トランボ』を観た日比谷の TOHOシネマズ シャンテは、僕にとっては、1993/6/20 に観たアルフォンソ・アラウ監督のメキシコ映画『赤い薔薇ソースの伝説』以来23年ぶりの訪問になった。

もっとも、23年前はシャンテ・シネという名前の映画館であったので、僕のデータベース上では別の映画館扱いになっている。

同じ館名であれば移転しても同一映画館とみなしているが、同じ場所・同じ施設であっても名前が変われば別の映画館という扱いをしているので、シャンテ・シネにはこれまで4回通い、TOHOシネマズ・シャンテには初めて行ったということになる。

で、先日行って一番驚いたのは、ネットで予約したチケットの発券機が1台しかなかったこと。

松竹系や日活系、テアトル系の映画館では発券機が1台か2台しかないことはあるが、東宝系で1台しかないというのは非常に珍しい(少なくても4~6台、大きなシネコンなら20台くらいある)。後追いで TOHOシネマズのグループに加盟したので、こんなことになっているのだろう。

もちろんその1台には長い行列ができているので、多分後から足したのだろう、売店にも1台機械を置いて、係員が「発券機で2番めにお待ちのお客様」と一人ずつ呼び寄せてはバラバラと処理をしている。

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Sunday, August 14, 2016

映画『シン・ゴジラ』再鑑賞

【8月14日特記】 映画『シン・ゴジラ』をもう一度観てきた。

学生時代には時々やっていたが、近年では僕が同じ映画を映画館で複数回観るのは大変珍しい。常に新しい作品を漁っているので、映画館で観たものをテレビでもう一度観ることさえ稀だ。

今回は2006年1月28日の『エリ・エリ レマ サバクタニ』(青山真治監督、浅野忠信・宮﨑あおい主演)以来10年半ぶりの2回鑑賞ということになる。つまり、この映画にそれほど久しぶりに、それほど強い感銘を受けたということだ。

Godzilla_4

で、どうせ観るなら、そうだ、あそこで観ようと思った。そう、屋上にゴジラがいる TOHOシネマズ新宿である。新宿は東京では恐らく僕が一番たくさん映画を観ている、思い入れの強い街である。

このビルができた時には僕は大阪にいたが、こんな映画館ができたのならいつかここで観てやろう、と思っていた。

で、今回は2回めの記事なので、前回書き漏らしたことと、今回改めて気づいたことなどを順不同で書いておきたい。

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Saturday, August 13, 2016

映画『FAKE』

【8月13日特記】 映画『FAKE』を観てきた。森達也監督のドキュメンタリ。

僕は若い頃から一貫してフィクション志向で、ドキュメンタリには特段の興味はなく、映画を観る暇があるならまずノンフィクションではなくフィクションを選ぶ。そういうこともあって、森達也の映像を観るのはこれが初めてである。

しかし、彼の著書は2冊読んでいるし、彼が登壇したパネルディスカッションも見たことがあり、いずれも考えさせられるところが多かった。だから、これはたまたま観たのではなく、はっきりと観たいという意志を持って観た映画である。

取材対象は佐村河内守。聴覚障害者でありながら名曲を何曲も書き、テレビで大きく取り上げられたクラシックの作曲家だったが、週刊文春誌上で音楽家の新垣隆が「18年間自分がゴーストライターだった」と暴露して大きな騒動になった。

しかし、この映画の冒頭ではそういう背景の説明は一切ない。森が佐村河内のマンションに上がり込んで、カメラを回した初日の光景からスタートする。

つい何年か前のことなので、皆まだ忘れてはいないだろう。でも、何十年か経った後でいきなりこれを観た人に解るだろうか?──最初に僕が思ったことはそれだった。

でも、森は過去に起きた事件を自分の主観でなぞってからインタビューを見せるようなことはしない。不親切ではあるが、自分の編集した映像は自分の主観でしかないことを痛いほど認識しているからなのだろう。

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Thursday, August 11, 2016

映画『トランボ』

【8月11日特記】 映画『トランボ ハリウッドに最も嫌われた男』を観てきた。予告編や記事さえ見た記憶が全くないのだが、僕の周りに絶賛してる人が2人いたので。──なるほど良い映画だった。

僕は「事実に基づいた映画」という売り文句に反発することはあっても惹かれることは全くないのだが、さりとて事実に基づいた映画作りを否定しているわけではないし、そういう映画を見ることを自らに禁じているわけでもない。

ハリウッドでレッド・パージがあったことは知っているが、具体的には何も知らなかった。そういう意味でこの映画はまず新奇な情報であり、そして、レッテルを貼って激しく排斥するという風潮が今の日本とどこか似通ったところがあることもあり、いろいろとものを考えさせてくれる契機になった。

そういう風にものを考えさせる映画は良い映画である。

ダルトン・トランボ(ブライアン・クランストン)はハリウッドの売れっ子脚本家だったが、映画製作の下請け労働者の待遇改善のためなどの運動をしていたのが当局の目に留まり、下院非米活動委員会の赤狩りの餌食となった。

確かにトランボは元共産党員であるが、国家の転覆を企てたわけではない。なのに彼は議会に召喚され、そこで反抗的な態度を取ったために投獄され、のみならず刑期を終えてからもハリウッドでは村八分に遭って全く仕事が回って来なかった。

ここまで陰湿で狂信的な行動というのは、僕は日本人の専売特許だと思っていたのだが、自由主義を最も重んずるアメリカ人たちがこんな妄動にこぞって加担してたとは知らなかった。少なからずショックを受けた。

しかし、トランボは全く懲りない男で、偽名で安い脚本を書いて食いつなぎ、あまりに数が増えて手に負えなくなると、ハリウッド・テンと言われた同じ境遇の仲間たちにも仕事も回してやった。

そうこうするうちに、彼が親友のイアン・マクラレン・ハンター(アラン・テュディック)の名を借りて書いた『ローマの休日』がアカデミー賞を獲ってしまう。さらにその3年後には別名義で書いた『黒い牡牛』が再度アカデミー賞を受賞する。

そして、さらにその4年後、『栄光への脱出』と『スパルタカス』で漸く本人名義での復活を果たす。──そんな話だ。

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Tuesday, August 09, 2016

金メダルのニュースに思う

【8月9日特記】 僕は夜が強いほうではないこともあって、五輪であれワールドカップであれ、宵っ張りで必死でテレビを見るようなことはほとんどない。それでも、リオ五輪で男子体操が団体戦で金メダルを獲ったことは、朝起きてすぐに twitter で知った。登録してある新聞社から速報メールも来ていたし。

昔であればこうは行かなかった。

僕らの朝イチの情報は朝刊だった。新聞受けから引っ張り出しながら1面の見出しを読んだものだ。

ところが新聞には編集の締め切りがあり、深夜から未明にかけての出来事は朝刊に間に合わない。そういうニュースを知るのはテレビだった。

でも、テレビは自分がつけた時間、つけたチャンネルでニュースをやっているとは限らない。ワイドショーではそのニュースをたっぷりやった後、他のコーナーに入ったところかもしれない。

そういう場合は何も知らずに学校や職場に行って、同級生や同僚に「知らないのか」と言われて悔しい思いをしたものだ。

で、帰宅してからなんとか昨日の体操のシーンを見ようとするのだが、その時間にはテレビでは柔道やバレーボールの生中継やハイライトをやっていたりして、いらいらすることもあった。

そういう時代が懐かしい。僕らは今、朝起きた瞬間に大ニュースを知る。

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Monday, August 08, 2016

物騒な言説

【8月8日特記】 ポケモンGOがリリースされて随分と広がり盛り上がっているが、その一方で「あんなものやっている奴は殺してやりたい」というような物騒な言説を時々耳にするので驚いている。

僕がポケモンGOをやっているから言うのではない。

僕もまたこの歳になるまでポケモンとは全く縁もゆかりもなく暮らしてきた。ところがこのアプリがリリースされた時のあまりの評判に驚き、確かめるために自分でもやってみたところ、あまりのとっつきやすさと面白さに参ったのであった。

だから、あなたもやってみたら面白いかもしれませんよ、と言いたいのではない。あなたがやってみたら実際面白いことも何ともないかもしれないのだから。

ただ、僕が驚くのは彼らの嫌悪感の激しさである。やったこともないもの、ろくに知らないものに対して、どうしてそんなに激しい憎悪の炎を燃やせるのだろう? そこが僕にはうまく想像できないのである。

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Sunday, August 07, 2016

映画『秘密 THE TOP SECRET』

【8月7日特記】 映画『秘密 THE TOP SECRET』を観てきた。正直よく解らなかった。

死んだ人の脳に科学的な処置を施して脳だけを生き返らせ、それをスキャンしてその人の記憶を映像に固定することによって真犯人を突き止める警察の組織「第九」の話。

原作があるらしい。少女漫画なのだそうだ。

SF と呼ぶにはあまりに実現性が低いと思う。だいいち死んだほうの脳には頭蓋骨を剥ぎ取って脳に直接多数の電極(か何か)を埋め込んで行くのに対して、それを読み取る担当者は線がいっぱい繋がったヘッドキャップを被るだけというのは如何にも無理がある。

いや、だけど、映画なんだからそんな風に「設定上のリアリズム」から逸脱していても構わない。だが、「進行上のリアリズム」からは外れてはいけない。僕はどうもこの話が進行上のリアリズムに乗り切れていない気がした。

そもそも2時間の映画にするには複雑すぎる話だったのだろうか?

映画を単調にしてしまったのは俳優たちへの演技指導だと思う。みんながみんな、大声でがなりたてるか、顔をしかめるか、泣くかの3つの演技しかしていないのである。

違うパタンで演じていたのは謎の精神科医を演じたリリー・フランキーだけである。あと、すでに死んでいる凶悪犯・貝沼を演じた吉川晃司も抑えた演技をしていた。

しかし、凶悪犯を捕まえる側の「第九」のメンバーたちは、生田斗真も岡田将生も松阪桃李も栗山千明も大倉孝二も平山祐介も、みんな一様に力が入り過ぎである。

映画のオリジナル・キャラであるがさつな所轄の刑事を演じた大森南朋が怒鳴り散らすのは良い。でも、それがアクセントにならなければならないのに、他のメンバーたちも同じようにがなりたてるので、全く意味がなくなってしまっている。

女性研究員の木南晴夏にまであんなしかめっ面をさせる意味が分からない。彼女の持ち味であるコメディ・リリーフ的な資質を活かすことは考えなかったのだろうか?

大友啓史が監督をして、高橋泉が彼と共同で脚本を書いているのに、なんでこんな映画になっちゃったんだろ? 不思議で仕方がない。

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Saturday, August 06, 2016

映画『TOO YOUNG TO DIE!』

【8月6日特記】 映画『TOO YOUNG TO DIE! 若くして死ぬ』を観てきた。

僕は『池袋ウェストゲートパーク』も『木更津キャッツアイ』も『あまちゃん』も『ゆとりですがなにか』もほとんど観ていないので、宮藤官九郎のファンであるとは言いがたい。

でも、『タイガー&ドラゴン』『流星の絆』『うぬぼれ刑事』は毎回楽しみに観たし、彼が監督した映画もここのところ4本連続で観ている。

この映画を観て最初に思ったのは、コメディである前に音楽映画であるということ。音楽こそがこの映画の真骨頂だと思う。

最初のほうのシーンで「なるほど、地獄だから音楽もデスメタル系なのか」と思ったのだが、観ている途中で、そうではなくて、多分これはデスメタルという単語から地獄を連想して、そこから脚本を書き始めたのではないと思えてきた。

この想像は中らずと雖も遠からずで、パンフを読むとクドカンはロックの歌詞にはよく Kill! とか Hell など威勢の良い言葉が並んでいるところから発想したと言っている。

ともかく音楽が先にある感じがする映画だったし、その音楽が素晴らしかった。

地獄でいきなり Char と野村義男のギター・バトルが始まったり、おでこから角が生えた木村充揮が歌い出したり(と言うか、これは画が出る前に歌声で木村だと判る)、皆川猿時が分身の術でマーティ・フリードマンと ROLLY に分裂したり、ロック・ファンにはたまらないシーンが続出する。しかも、それがおかしい。

チョイ役でみうらじゅんが出ていることさえ(分かる人は分かると思うが)微妙にロックに繋がっている。

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Friday, August 05, 2016

8/5サイト更新情報

【8月5日特記】 サイトを更新しましたのでお知らせします(このブログではなく、併設している私のHPの更新案内です)。

今回はレギュラー・コーナーの言葉のエッセイの更新の他に音楽エッセイへの加筆があります。

言葉のエッセイのほうは、もう何度も同じようなネタで書いているので飽きたと言われるかもしれませんが、今回は死語についてです。音楽エッセイのほうは、以前変拍子について書いた章に、変拍子の名曲を思い出したので書き加えたものです。

ということで、今回の更新は下記の通り:

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Wednesday, August 03, 2016

『羊と鋼の森』宮下奈都(書評)

【8月3日特記】 他に読む本が溜まっていたこともあるが、買うか買わないか、読むか読まないか、随分迷った本である。結局 kindle に落として読んだのだが、読み始めてすぐに、もっと早く読めば良かったと思った。

とても優れた文章である。

ピアノの調律師の話である。タイトルに使われた「羊と鋼」はピアノの材料に使われている素材である──と言われても、我々ピアノに詳しくない者はすぐにはピンと来ない。

あ、そう言えば、グランドピアノの蓋を開けたら何本もスチール弦のようなものが張ってあった、とすぐに思い出すのであるが、でも羊は?と思う。

ピアノを弾く姉がいた僕などは、この小説を読み進むうちに、その鋼にぶつかって音を出しているハンマーのようなものが白い羊毛に覆われていた記憶が甦ってくる。そして、1年か2年に1回来ていた調律師が鍵盤を鳴らす音が脳内で聞こえるような気さえしてくる。

この小説を読んでいると音楽が聞こえてくる──などとは言わない。滅多なことで本から音は鳴るものではない。ただ、読んでいると不思議にピアノが鳴っているのを感じるのである。それは感じるという以外に言いようのない体験である。

そして、それを感じさせるところが、まさに宮下奈都の筆致なのである。

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Monday, August 01, 2016

ウクレレ再開

【8月1日特記】 一昨日、引越してから初めてウクレレを弾いた。この家に荷物を運び込んでから約3週間。──引越しのダメージはそれくらい大きいということだ。

引越しのダメージ? そんなもの、勝手に弾けば良いだけではないか?と言われるかもしれないが、ある程度家の中が落ち着いてこなければ、いや、ある程度自分の気持に余裕が出てこなければ、再開には至らないものである。

そう、何日か前の記事に書いた通り、読書を再開するまでには10日を要した。読書の場合は本を取り出せば(僕の場合は本ではなく kindle だが)すぐに読めるが、弦楽器の場合はチューニングしなければならないという手間がハードルを上げる。

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