車中読書
【7月22日特記】 一昨日、引越してちょうど10日目から、電車の中での読書を再開した。
それまで読まなかったのは電車が混んでいるということもあった。もちろん路線や時間帯にもよるが、全般に東京のほうが大阪より電車は混んでいる。現に僕の通勤環境だけ切り取って比較すると、確かに混み具合はひどくなっている。
だが、僕らの業界は朝が遅いし、僕が乗っている路線は比較的混まないし、僕は最近もっぱら小さくて軽い kindle paperwhite で読んでいるので、決して「混んでいて読めない」という状況ではなかったのだ。
それが再び読むようになったのは、ひとことで言って余裕が出てきたということなのだろう。部屋の中もだいぶ片付いてきて、生活のリズムが安定してきた、ということか。
事実そうなって初めて、「どれ、本でも読んでみようか」という気になった。
引越してからは毎日時間帯やルートを変えてみたり、買い物のために普段は使わない路線で寄り道してみたり、ともかく毎日が実験だった。新奇ではあっても疲労の毎日であった。
それが一巡して、漸く kindle を手にする気になったのだ。
移動が終わって、生活が始まった気がする。
佐野元春は『情けない週末』の最後の部分で「生活といううすのろ」と歌った。その安定したうすのろの中で、僕の読書は再開された。
週末ではなく、週中に。うすのろの各駅停車ではなく、急行列車の中で。
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