ウクレレ修理(2)
【4月12日特記】 ウクレレの修理が終わった。(壊れた時の記事はここ)
下手すると修理した店の悪口を書くことになるかもしれないので、前の記事では固有名詞を伏せたのだが、僕がウクレレを持って行ったのは三宮のトアロード沿いのビルの7Fにあるアップルギターズという楽器店である。
で、こうやって店名を書いているということはきれいに直してもらえたということに他ならない。
ただし、4/3(日)に持ち込んで、修理担当の社長が出張中ということだったので、見積もりや期間について電話をもらえると思っていたのだが、一向にかかってこないので、4/10(日)にこちらから電話をした。
この時は実はこの店大丈夫かなという気も半分くらいしていて、電話に出てきた社長がクソ偉そうなおっさんだったらどうしようなどとも思っていた。
だが、電話に出てきたのはやや声の高い、気の良さそうな御仁である。どうも忙しくてまだ僕のウクレレ修理にはほとんど着手できていない感じだ。
電話で話すうちに、「これ1弦を通す穴に接着剤か何か流し込みました?」と訊かれた。まさか、そんな、どう考えても楽器にとって良くなさそうなことを素人考えでやるはずがない。その旨答えると、少し意外そうな感じ。
続いて「弦はいつごろから張ってました?」との問い。はっきりは覚えていないが、1年は経っていないと答えたら、これまた意外そうな声。
それほどひどい状態だということだ。1弦の端を結んで作ったお団子が潰れた穴に癒着してにっちもさっちも行かないと言う。
まあ、でも、「大丈夫です。丁寧に直します」と言うので、「どのくらいかかりますか?」と訊いたら、1弦と4弦で 2,000円ずつ+消費税、時間は一番長くかかったとして4月いっぱい」と言われた。
それで安心して「お願いします」と託して電話を切った。
そしたら何と、翌日の4/11(月)に早速電話がかかってきて、「やってみたら案外簡単で、もう修理が終わりました。きれいに仕上がってます」とのこと(笑)
で、今日取りに行った。写真の通りの綺麗な仕上がりである。店主は想像した通りの気の良さそうなおっちゃんである。「これ、ネックの形とか、かっこいいウクレレですね」などと褒めてくれる。
伝票には「ブリッジ上の弦止め飾りアバロン交換」とある。確かに合計 4,320円。
おお、このキラキラした貝殻素材のことはアバロンと言うのか、と思って調べてみたら、アバロンとは元々アワビの意味とか。「パールじゃなくてアバロンなので」との説明だったので、白無地の貝殻素材はパールと呼ぶらしいことも知った。
で、結構話好きな店主で、ウクレレの他に何か楽器はやりますか?とか、ウクレレでは主にどんなものを弾いています?とか訊かれて音楽談義になった。
こちらもそれに答えつつ、前から気になっていたウクレレの構造や手入れについての疑問をぶつけてみたのだが、この人は楽器の構造についても音楽についてもしっかりとした知識を持った人である。随分と会話が弾んでしまった。
ちなみに、このアバロンはこんな風に割れても仕方がないものなんですかと訊くと、力がかかる部分なので割れます。消耗品だと思ってください、とのこと。
で、帰ろうかと思ったら、近々いくつかインストア・ライブをやるんで、良かったら聴きに来て下さいと言われた。ああ、そんなことやってるんですか。で、誰が演るんですかと訊いたら、なんと山口岩男さんだったり、ハーブ・オオタ・ジュニアだったり!
これはタダモノではない。もっと早くにこの店とこの店主を知っていれば良かったと思いながら、ウキウキした気持ちで帰って来た。
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