MIQS04
【3月27日追記】 うめきた未来会議 MIQS04 を観に行ってきた。今年で4回目だが、僕は毎年行っている(複数日開催の年はそのうちの1日だけだが)。
そして、一応毎年このブログに記録を残している。非常に断片的な記事も多いが、一応リンクを張って紹介しておこう:
で、毎年のように書いているのが、結局1回目が一番面白かったということ。1回目はテーマをテクノロジーに絞って、大きな組織から町工場まで含めての人選ながら、いずれの登壇者も新しい技術の担い手だった。
それが2回目以降、テーマも人選ももう少し広がってきた。ということは、そういう風にしないと一般受けしないということなのか?
そこのところはよく分からないが、僕にとっては直角に曲がるパイプの金型や、色も形も重さも触感も本物そっくりの臓器模型を作っている人のほうがよほど興味深かった。
今回はテーマが「世界を再起動する」という、2回目、3回目にもまして漠とした抽象的なものになり、登壇者のラインナップを見た時にも、そのまとまりのなさにちょっとがっくりしたのは事実だ。
今年の登壇者は下記の6組である:
- 光嶋裕介(建築家)
- COSMIC LAB(映像アーティスト)
- 須田健太郎(起業家)
- 白河桃子(ジャーナリスト)
- 湊かなえ(作家)
- 高城剛(クリエイター、著述業、DJ)
で、結論から言うと、これが結構面白かった。初回のように技術者に絞って話を聴くのも面白いのだが、こういうバラバラの人たちから話を聴くのも面白いものだ。何故面白いかと言えば、そんなバラバラの話が結構繋がるからである。
結局世の中はこんな風にバラバラな人たちの意識の集大成でしかないのである。問題はそれらがどう繋がって行くかで、それによってどういう未来が体現するかが変わってくるのである。
今回は登壇者によるパネル・ディスカッションめいたものはなかったが、それで良かったのではないだろうか。
無理やりディスカッションを仕立ててしまうと、繋がる部分と同時に繋がらない部分も見えてしまうからということもあるが、結局のところ、それを繋げるのは登壇者ではなく、今日彼らの話を聴いていた一人ひとりの頭の中の作業でしかないからである。
今回の6組の中では、僕は高城剛さんが一番面白かった。一番テクノロジー寄りの話だったということもあるが、この人やっぱりどっかぶっ飛んでいる。
「スタンドアロンのコンピュータがインターネットに繋がることによって世界が一変した」という話に続いて、「これからはドローンに代表されるように、全ての機器が空を飛ぶことによって世界を変えて行く。ドローンは空飛ぶスマホである」という展開にはなるほどと思ったが、その次の時代に起こるであろうと彼が予言したのが、人類の生物学的進化だったから驚いた(笑)
今回も妻と一緒に行ったのだが、彼女も楽しかったと言っていた。是非とも今後も続けてほしいイベントである。
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