« 映画『俳優 亀岡拓次』 | Main | 人と話して人を動かす »

Monday, February 08, 2016

生ウコン

Turmeric

【2月8日特記】 生ウコンをもらった。高校の同窓生(と言っても在学中は話したこともなかった人だが)が facebook で「ほしい人があったら分けてあげる」と書いていたので、送ってもらったのだ。

ウコンといえばよく二日酔い防止のドリンク剤に入っているが、酒を飲まない僕にはカレーに入っているターメリックとしてのほうが馴染みがある。カレーが黄色いのはターメリックの色によるものだ。

逆にカレーに入れずにターメリック・ライスを炊いて、それにカレーをかけるという手もある。米を研いでターメリックを入れて炊くと鮮やかな黄色のご飯ができあがる。

ウコンには大変多くの種類があるらしく、ターメリックの他には姜黄(キョウオウ)とか莪朮(ガジュツ)とかいう呼び名もあって、これらはよく漢方薬の成分表示で目にする。

漢方薬になるくらいだから、薬効があるわけで、胃や胆嚢に良いとされている。

また、ボケ防止にも良いという説もあり、どこまでホントなのか知らないが、「インド人には認知症はいない」という話を聞いたこともある(週に1回カレーを食べる程度で効くのか、週に21回食べないと効かないのかは知らないw)。

ただ、乾燥して粉に挽いたらターメリックになるのは秋ウコンで、僕がもらったのは春ウコンだそうな。確かにターメリックは舐めてみてもほとんど味がしないが、これは苦いらしい。

どうやって食べたら良いのか、譲ってくれた女性に訊くと、すりおろして、煮出して、カスを濾した汁をいろんなものに入れるのだそうだ。

まず、すりおろすついでに欠片を齧ってみたら、これが予想の倍くらい苦い。ゴーヤーを超えている。こんなもの食べられるだろうかと少し不安になる。

次に、すりおろして煮出したものを口に含んでみると、当たり前だがこれも相当に苦い。

で、煮出してカスを濾した汁を飲んでみると、これまた猛烈に苦い。妻は「龍角散の粉を思い出すけど、それより苦い」と言う。

でも、苦い中にほんのりと良い香りがするのだ。仄かだけれど、上品な良い香り。それがあるから、「こりゃだめだ」という感じではないのである。

で、いろいろ試すうちにコツが分かった。要は大量に口に入れ過ぎだったのである。

できあがった濃い黄色の液体は、苦いのは苦いけれど香りと風味があり、何かに少しだけ足すと結構美味しいのである。

お茶に少し入れる──これは紅茶にも日本茶にも中国茶にも合う。お湯で割ってレモンと蜂蜜を混ぜて飲む──これも乙な味である。あとは何にでもかける──肉でも魚でも野菜でも、焼き物でも煮物でも生ものでも。

レモンや酢とは非常に相性が良い。どんな調味料の味も破壊せず、うっすらと味わいを深めてくれる。いろいろ試してみると、どれもハズレではなくて、夫婦揃って手当たり次第にかけている。

なーんだ、いっぺんに飲んだり食べたりしようとするから苦さの壁にぶち当たるのであって、少量ずつスパイス的に使ったら結構旨いじゃないか、というのが僕らの結論である。

ただ、そこではたと気づいた。そんなに少しで良い物を、こんなにたくさんもらってどうする!?

|

« 映画『俳優 亀岡拓次』 | Main | 人と話して人を動かす »

Comments

Post a comment



(Not displayed with comment.)


Comments are moderated, and will not appear on this weblog until the author has approved them.



TrackBack


Listed below are links to weblogs that reference 生ウコン:

« 映画『俳優 亀岡拓次』 | Main | 人と話して人を動かす »