忘れる
【2月17日特記】 僕は何でもかんでも、とまで言うと大げさになってしまうが、いろんなことを次から次へと忘れてしまう。
このブログで書いていることに関連して言えば、ちょっと前に観た映画や読んだ本など、中味をすぐに忘れてしまう。
うまく行けば、設定や内容は憶えていなくても面白かったかどうかだけは記憶に残っていたりするのだが、そもそも観たり読んだりしたことさえ忘れてしまっていることも少なくない。
もちろん映画や本に限ったことではない。誰かに言ったことを(言われた相手は感慨深く憶えていたりするのに)全く憶えていなかったり、つい最近やった日常のもろもろをさっぱり忘れてしまっていることもしょっちゅうである。
ま、でも、少し忘れているくらいで丁度良いのではないかと思う。
で、似たような話だが、もらった電話やメールに気づかずに暫く放置してしまうようなことも、時々あるくらいが丁度良いのではないかという気もしている。
でも、そんな風に考えられるようになったのは、ある程度年を取ってきてからである。赤瀬川原平が言っていた「老人力」って、(読んでないから知らないけど)こういうことなのかな?と思う。
若いころは、忘れたり見落としたりすることは、耐えられない、とまで言うと少し誇張になるが、少なくとも明らかな欠如/マイナスと捉えていた。
あれ?どうして憶えていないのか、と狼狽えることもあった。他人に指摘されると恥ずかしく感じた。今度こそは忘れないぞ、と力んでみたりすることさえあった。
でも、時々抜けてるくらいが緊張が解けて、精神状態としては良いし、時々抜けたくらいでは意外に世の中えらいことにはならないものである。時々抜けることを許さないような友人・知人とはつきあわないで構わないとも思う。
なんて感じるようになったのは、いつからのことで、一体何かきっかけがあってのことだったかどうか──いやはや、さっぱり憶えていない(笑)
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