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Saturday, January 02, 2016

映画『スターウォーズ/フォースの覚醒』

【1月2日特記】 映画『スターウォーズ/フォースの覚醒』を観てきた。

Mx4d_3

先に環境について書いておくと、3D + MX 4D というやつだ。

3D は専用メガネで観る。それから椅子が揺れる。──これはディズニーランドや USJ のアトラクションと同じ。激しく動く映像を見ながらだと、小さな揺れであっても大きく揺れたような錯覚を起こす。

それからお尻の下や背中からも刺激がある。これは要するにマッサージ・チェアの原理。あと突風が吹く。背もたれ上部の右端から顔めがけて。それから右の手すりの先から顔めがけて。あと足の後ろ側からも。

で、足許にはなんかチャラチャラした吹き流しみたいなものが付いていて、それが風になびいてふくらはぎに当たるという触覚刺激。さらに少し離れたところに煙も立つし閃光も走る。

それ以外にまだ、規格としては水しぶきなどもあるらしいので随分警戒したのだが、今回の映画には使われていなかった。

ある人が「面白いけど鬱陶しい」という感想を書いていたが、僕の場合はこれらの刺激がすぐに映画を観るという行為と一体化した。

ハリウッド映画1作にはすでにものすごい数のスタッフが関与するようになっているが、今回はそれに加えて、画面の動きと瞬時もずれることなく、各シーンにこういう効果を埋め込んで行く職人がいるのだ。

すごいなあと思う。そして、僕もほんとはそういう仕事に携わりたかったと思う。

で、映画の中味のほうはと言えば、言わずと知れた9部作の7本目だが、最初のエピソードIVからは38年も経っている。

さすがにハリソン・フォードもキャリー・フィッシャーも老けた。だが、そのことを本当に見事に活かした映画作りだった。

本来であれば、登場人物の年老いた姿は、別の役者を立てるか、本人に特殊メイクを施すしかなかった。それが何をすることもなく、自然の老いと風格がそこにまだらに現れているのである。そんなものは狙って演出できるものではない。

シリーズ物を作る場合、役者の経年変化は大きなネックである。

『ハリー・ポッター』の最後のほうなんか、「そんなにオッサンになってしまうと、もう魔法なんて使えないんじゃね?」と言いたくなったが、この『スターウォーズ』は何十年に及ぶ物語だからこそ、役者の老けが適切なのである。

それから、僕は何でもすぐに忘れてしまうので、当然これまでに観た6本のストーリーや設定をほとんど忘れてしまっていたのだが、後でパンフを読むと、今回のストーリーは、まるで過去の作品をなぞったみたいに、これまでのエピソードを踏まえ、織り込んだものになっている。

同工異曲をもう一度見せるなんて芸がない、というのは浅い観察である。そもそもが親と子の因縁が巡るような設定が繰り返されてきた映画なのである。そのミクロの展開をシリーズを通すマクロに拡大したのが今回の設定である。

なんと重層的な構造か! これこそは狙ったノスタルジーなのである。いやあ、参った。

もし『スターウォーズ』でなければ、「そんなに巧く行くかよ」と嗤いたくなる箇所もたくさんあったが、『スターウォーズ』はこれで良いのである。長い長いサーガを適切な時間で映画化するためには、細部は単純化する必要があるのだ。

そう、これはもうすでにフィクションではない。これは伝説なのである。

新しいドロイド、新しいフォースの使い手を含めて、今回新たに登場するキャラクターは一様に魅力的で個性豊かに描かれており、変わらぬチューバッカの人間らしさ(笑)もあり、僕ら夫婦は揺れる椅子の上でこの巨編を満喫したのであった。

早く続編が観たい。それから、9話見終わったら、もう一度最初から最後までを見直したいと思った。

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