台湾、日本
【12月29日特記】 今日、台湾から帰って来た。
旅行初日の記事にも書いたように、ウチは夫婦揃って一般人の暮らしに紛れ込む観光が好きなので、この旅行中に2箇所の夜市に行ってきた。そして、うち1日はそのうちの一軒で晩ごはんを食べた。
その日は午後の遅い時間に小籠包を食べたりしたものだから二人ともあまりお腹が空いておらず、揃って素うどん(東京風に言うならかけうどん)と言うか、素そうめんみたいなものを食べた。日本円にして200円足らず。
周りの人たちはさすがにもう少し高いものを食べていたが、しかし、それでも300円か400円もあれば、味も悪くないし、量的にも栄養価的にも何の問題もない夕餉になるだろう。
もちろん、毎晩350円で食っているわけではないのかもしれない。けど、なんか凄いと思う。
それからもうひとつ凄いと思ったのは道路。
これは高速道路なのだろうか? 調べると「高速公路」というのと「快速公路」というのがあるらしいが、どれがどっちでどう違うのかよく分からない。ともかく、この国は交通量も多いが、かなり立派な高架の道路が張り巡らされているのである。
台北市内から空港に行った道は片側6車線だった。この道路にも、前日に台北~九份を往復した自動車専用道路にも料金所はなかった。
こういうのを見ていると、ああ、この国には敵わないなあという気がしてきた。
何が敵わないものか。日本はあらゆる面で台湾の上を行っているではないか?──という反論があるかもしれない。
確かに様々な経済指標を比べればそうだろう。しかし、それって何か「大飯食いの大糞垂れ」のような気がする。
この国の人たちは350円の夕食でその日の疲れを癒やし、6車線の道路を(僕の勘違いでなければ)無料で走っているのである。
今の日本はそういう国の人たちには到底歯が立たないのではないか、という気がしたのである。
単なる印象論以外の何ものでもないので、これが台湾及び台湾人に対する正しい理解かどうかは分からないが、しかし、日本に対する割合正しい心配であるような気はするのである。
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