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Wednesday, December 23, 2015

回顧:2015年鑑賞邦画

【12月23日特記】 今年は少し早いが、毎年やっている「『キネマ旬報ベストテン』の20位以内に入ってほしい邦画10本」を選んでみた。

この後、まだ邦画を観る機会はありそうだが、いずれも来年公開の映画の試写会なので、選考には影響がない。

今年はここまでのところ、長編短編含めて45本の邦画を観ているが、そのうち『百円の恋』は昨年公開して賞もたくさん獲ったので外し、代わりに今年の公開だが昨年のうちに試写会で観た『娚の一生』を加えて選ぶことにした。

毎年書いているように、これは「『キネマ旬報ベストテン』の20位以内に入るであろう10本」ではなく「入ってほしい邦画10本」なので、「多分入るだろうけど僕の趣味ではない」という作品は外れ、「多分無理だろうけど入ってほしい」という作品が加わる。

あと、対象としているのは「キネ旬ベストテン」そのもの(つまり10位以内)ではなく、「キネ旬ベストテン」の投票で20位以内に入るかどうかである。

ただ、今年に関しては「入るであろう」と「入ってほしい」がかなり重なっている気がする(そんなこと言いながら、いざ『キネ旬』の投票結果が発表されたら、僕の選んだ作品がほとんど選ばれていない、というようなことになるかもしれないがw)。

今年を振り返ると良い映画がとても多くて、とりあえず一次候補を書き出してみたら18本もあった。

その中から10本を選んだのが以下である。なお、毎年書いている通り、この順序は順位ではなく、僕が観た順番である。

  1. 味園ユニバース
  2. くちびるに歌を
  3. ストロボ・エッジ
  4. 海街diary
  5. この国の空
  6. ピース オブ ケイク
  7. 私たちのハァハァ
  8. バクマン。
  9. 岸辺の旅
  10. 恋人たち

この中で唯一、まずベストテンには入るまいと思われるのが7)である。賞も獲ったし評判も良かったので割合上位に来るだろうとは思うが、マイナーな上映形態もあって、20位以内は無理かと思う。

ただ、館そらみ脚本の見事に自然な台詞回しと、アマチュアを含んだ4人の主演女優の瑞々しさ、そして彼女らを巧く導いた松居大悟監督の手法に敬意を表し、期待を込めて選んでみた。

次に、この1年間で複数の作品を観た監督について触れてみる。ひとりは廣木隆一である。

『さよなら歌舞伎町』『娚の一生』『ストロボ・エッジ』の3本の中から僕は3)『ストロボ・エッジ』を選んだのだが、この3本のうちどれがベストテンに入っても不思議ではない。

むしろ一番選ばれる可能性が低いのがこの映画だろう。あえて一番廣木隆一っぽくない青春恋愛作品を選んでみたのだが、しかし、テーマは廣木隆一らしくないかもしれないが、出来上がった作品は完全に廣木隆一ならではのものになっている。

それから、もうひとりは園子温で、僕は『ラブ&ピース』『新宿スワン』『みんな!エスパーだよ!』を観た。それ以外に『リアル鬼ごっこ』も公開されているが、これは観ていない。

まあ、この中では綾野剛の新境地開拓となった『新宿スワン』かな、とも思ったのだが、園子温らしさということでは圧倒的に『ラブ&ピース』で、迷った挙句、結局今年は彼の作品を選ばなかった。

さて、では残りの作品について、簡単に触れて行く。

1)はもう山下敦弘ワールド全開の作品で、テーマもさることながら、こういう映像は山下監督にしか作れまい、多分山下監督にしか描けないだろうという世界観に仕上がっている。

菅野友恵の脚本も素晴らしく、歌と映像の合体という意味でも見事に調和の取れた作品だった。

2)は三木孝浩監督の作品で、毎年彼の作品を選んでいるが評価はそれほど高くなく、僕はもうほとんど意地になって選んでいる気さえする。青春恋愛物を撮らせるとこの人の右に出る者はいないと僕は思う。

三木監督の代表作はなんと言っても『陽だまりの彼女』で、2)がそれを超える作品かどうかと言うとそうではないかもしれないが、このブログの記事にも書いた通り、有村架純がこんなに可愛いならもう何でも良いという心境である(笑)

いや、冗談ではなく、主演女優を可愛く(あるいは綺麗に)撮るというのは、映画においてとても大事なことであり、得手不得手は如実に顕れるものである。

4)についてはここで語ることはもう何もない。ブログの記事に書いた通りである。キネ旬でこれが1位に選ばれる可能性は高いと思う。是枝裕和監督作品。

対抗馬は橋口亮輔監督の10)だろう。こちらについても、もうブログの記事に書いた通りで、これ以上余計なことを語る気はない。

5)は荒井晴彦監督。ベテラン脚本家ならではの台詞や筋運びの冴えがあるし、川上皓一のカメラも素晴らしかった。そして、二階堂ふみの好演も。

奇しくも同時期に同じように戦争を描いた塚本晋也監督の『野火』が公開されていたが、僕はこの5)に軍配を上げたい。

6)は田口トモロヲ監督。間違いなく彼の生涯を代表する作品になるだろう。多部未華子が今までの役柄になかった新境地を演じており、非常に好感が持てた。

生々しくて痛々しくて、見ていられないような物語の最後にはっきりと救いのある、良い作品だったと覆う。

8)はともかく楽しかった。大根仁監督の名人芸である。この感性はこの監督ならではのものである。まさに他の追随を許さず、余人を以って代えがたい監督であり、映画である。これも間違いなく上位に入るであろう作品である。

9)は日本では却々評価が得られない黒沢清監督の作品。その中でもこれはひときわ評判が良かったので、今年こそベストテンに選ばれるかもしれない。

以上、最初にすんなり決まったのは4)5)6)8)9)10)の6本だった。その後3本を加えて9本まで来た時にあと1本が甲乙つけ難くなり、それならいっそのことと思って選んだのが7)だった。

上で言及した以外で候補になった作品は『マエストロ!』と『きみはいい子』である。

年明けのキネ旬の発表が楽しみである。

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毎年日本インターネット映画大賞に投票頂きましてありがとうございます。今年も22日より投票が開始しましたので概要(http://bit.ly/1mz0ZXH)を読んで頂きまして締切の2016年1月21日23時59分までに投票のほどよろしくお願い致します。

Posted by: 日本インターネット映画大賞運営委員会 | Thursday, December 24, 2015 at 23:33

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