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Saturday, November 07, 2015

Play Log File on my Walkman #109

【11月7日特記】 気が向いたら不定期で紹介している僕のプレイログ。今回もある日のログから10曲抜き出して紹介します。

  1. 桑港のチャイナタウン(渡辺はま子)
  2. 恋一夜(工藤静香)
  3. まちぶせ(石川ひとみ)
  4. ごめんなさいの Kissing You(E-girls)
  5. セクシィ(下田逸郎)
  6. ヴァージニティー (REBECCA)
  7. 気まぐれロマンティック(いきものがかり)
  8. あなたと歌うと(ステファニー、満島ひかり)
  9. ジャニスを聴きながら(荒木一郎)
  10. きみと生きたい(大江千里)

1)は僕の Network Walkman に入っている曲の中でもかなり古い部類。“チャイナ・メロディーの女王”と言われた渡辺はま子の1950年の大ヒット。なんと第1回『NHK紅白歌合戦』の紅組のトリを飾った歌である。

他にも『支那の夜』(1938年)や『蘇州夜曲』(1940年)などの名曲があるが、侵略/占領という歴史的事実によるものとはいえ、中国がまるで日本と地続きであるかのような印象を与える見事な音楽的融合の試みだと思う。作曲は佐々木俊一。

2)工藤静香ってなにげに好きだったなあ(笑) いや、彼女の外見が好きなのではなく(それはキムタクに譲っておこう)、楽曲の素晴らしさである。

これは1988年リリースの 6thシングル。詞は秋元康ではなく松井五郎、曲は後藤次利である。高音部でシングル・トーンを並べたサビの作り方が本当に巧いと思う。工藤静香の声と相俟って、張りつめた感じが伝わってくる。

3)多分前にも書いたと思うが、この曲は三木聖子バージョンより石川ひとみバージョンのほうが遥かに良い。

「好きだあったのよあなた」のところの、あの声のうわずり具合がたまらんのである。伸びと張りと粘りの全てが彼女の歌唱の中にある。言わずと知れた荒井由実の作詞作曲、1981年の石川ひとみ最大のヒットである。

4)は2013年の大ヒット。EXILE と同じ事務所の、EXILE と同様に一体何人いるのか分からないグループ(笑)

でも、僕は EXILE の楽曲はちっとも良いと思わないけど、E-girls は結構ポップで良いと思う。作曲は CLARABELL という2人組のプロデューサー・チーム。E-girls の他 May J. などにも曲を提供している。

5)フォークというものが反戦や自由と結びつき、それがもう少し緩くなっても依然として運動体的なムードが残っていた中で、ひたすら男女の性愛を歌った下田逸郎という人の存在は際立っていたと思う。

でも、もう少し古いかと思ったら、この曲は1976年リリースであるらしい。その頃ならこういう歌詞もアリだったかもしれない。しかしこのゆったりしたロッカバラードのリズムとヨーロッパ的なメロディはやっぱり時代の中で異彩を放っている。

映画『さよなら歌舞伎町』(廣木隆一)の冒頭で、前田敦子がギターを爪弾きながら歌っていたのが、同じ下田逸郎の『ラブホテル』だった。

6)は1984年の REBECCA の 2ndシングル(1984年)。『ラブ イズ Cash』のひとつ前のシングルで、つまりまだギターの木暮武彦が在籍していた時代だ。僕はこの時代の REBECCA がすごく好きだった。

後楽園ホールにライブを観に行ったのもデビュー間もないその頃で、木暮が抜けてからは土橋安騎夫のキーボードが前面に出すぎて面白くない気がする。

この『ヴァージニティ』は土橋の曲だが、小暮のギターと土橋のキーボードが拮抗している感じがある。で、改めて聴いてみると、宮原芽映のこの歌詞がものすごい。

文字通り処女喪失を歌った歌なのだが、「真っ白な君のドレス 赤いワインこぼしたのは誰?」とか「ドレスのしみが今赤い蝶になる」「君の体から今夜赤い蝶が飛び立つよ」など、身体性をしっかり意識して、赤と白を対照的に配した鮮やかな歌詞である。

7)は2008年のいきものがかりのヒット曲。僕がこのグループを好きなのは水野良樹の書く曲の良さもあるが、何と言ってもボーカルの吉岡聖恵の声質に魅力を感じるからだ。ちょっとかすれ気味なのと、地声の強さがあるところが良い。

このグループはバラードでも魅力を発揮するが、こういう縦ノリのアップテンポな曲も悪くない。メロディがキャッチーだからかなと思う。

8)は2009年の映画『プライド』(金子修介監督)のサウンドトラックから。この映画は一条ゆかりの名作漫画が原作で、ともに歌手を目指す主人公の2人をステファニーと満島ひかりが演じている。その時の僕の映画評はここ

僕はこの時すでに「満島ひかりは化けるよ」と、彼女がスターになることを予見している。

ステファニーは2007年に5オクターブの声域を売り物に「スーパークリアハイトーンボイス」のキャッチフレーズでデビューしたハーフの歌手。僕も初めて聴いた時の衝撃を忘れないが、結局あまり流行らなかった。

満島ひかりのほうは、ファンなら知っている通り、安室奈美恵と同じ沖縄アクターズスクールの出身で、Folder や Folder5というグループで歌っていた。カロリーメイトの CM で初めて彼女の歌声を聞いて驚いた人もいると思うが、歌唱力は相当なものだ。

そんな2人のデュエットがこれである。曲はそれほど魅力的なものではないのだが、やっぱりこの組合せが圧巻である。

9)荒木一郎こそ日本のシンガー・ソングライターの走りと言って良い存在である。この曲はあおい輝彦のシングルとして1977年にヒットしたが、荒木一郎本人が歌ってこそ凄みが伝わってくる名曲である。

アングラ、反骨の印象があり、強制わいせつ致傷で訴えられ、結局不起訴処分になったのにレコード会社からは干されるなど、自らの強い個性と辛い体験がしっかりと歌詞に反映されている。聴くたびに、この歌詞は却々書けないと思う。

また、この自然でポップなソング・ライティングの能力は天性のものなのだろう。名曲である。

10)こんなことを書くと熱心な大江千里ファンの怒りを買うのかも知れないが、僕は大江千里がアメリカでジャズ・ピアニストなんかになっちゃったのがとても惜しい気がするのである。

彼のポップ感覚は日本人のアーティストの中では本当に飛び抜けていたと思う。特に転調のセンスがすごかった。日本のポップス史に残る名曲をたくさん書き残した人である。これは1986年のヒット。

今回はこんなところである。

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