Play Log File on my Walkman #110
【11月29日特記】 時々披露している僕の Network Walkman のプレイログ(全部ここに転載しているわけではない)。今回もきっちり10曲分。今回は相当古い曲ばかりになった(笑):
- い・け・な・いルージュマジック(忌野清志郎&坂本龍一)
- ショック療法(Pizzicato Five)
- 面影橋から(及川恒平)
- 恋のバカンス(ザ・ピーナッツ)
- 海と空と月と闇(大塚まさじ)
- 純愛(片平なぎさ)
- あなたの心に(中山千夏)
- Big Boy Blues(浜田省吾)
- 勇気のしるし(牛若丸三郎太)
- ごめんねDarling(岩崎良美)
1)は、ああ、こんな曲あったなあ、という、1982の資生堂のキャンペーン・ソング。プロモーション・ビデオでのキス・シーンばかりが話題になったが、聴き直してみたら、坂本龍一が忌野清志郎の個性に寄ってきて良い曲を書いている(と言っても2人の共同作曲なのだが)のが分かる。
2)は1992年のアルバム『SWEET PIZZICATO FIVE』に収録されていたもの。小西康陽ではなく高浪慶太郎の曲だ。詞も野宮真貴と高浪の合作。このアルバムは、分かりやすい、と言うか、非常に入り込みやすい、お洒落でポップな作品集だ。耳に心地良い。
3)は六文銭ではなく、ソロになってから及川恒平がリリースしたバージョン。六文銭というグループではとかく小室等が語られるのであるが、ここには及川恒平というボーカリストがいたからこそ、小室の描く世界が表現できたのだと思う。
オリジナルは多分1970頃の発売だが、このバージョンがいつ頃録音されたのかは不明。
4)は1963年のザ・ピーナッツの大ヒット曲。作編曲は言わずと知れた宮川泰。詞は岩谷時子。コーラス・ワークとオーケストレーションという点ではザ・ピーナッツのレパートリーの中でも白眉と言えるのではないだろうか。何度聴いても酔いしれてしまう。
5)は僕が大好きな大塚まさじの1978年の作品。彼の作品の中でも特にビッグ・バンドのジャズ・テースト溢れる作品だが、そこに浪速とフォークのスパイスが常に加えられているのが彼の味である。彼独特の粘っこい声が一度聴くと癖になってしまう(笑)
6)は、こんな曲があったこと忘れてた、と言うか、なんでこの曲を Walkman に入れたのかも思い出せない(笑) そう、片平なぎさって『スター誕生』出身の歌手だったんだよね、と言っても分かるのは50歳以上。そもそも片平なぎさって誰?という世代も多いのだろう。
これは1975年のデビュー作。非常に三木たかしらしいわざとらしいロッカバラード。いや、山上路夫の詞もかなりのもん。愛されなかったら死ぬだけと歌う純愛(笑)
7)もこれまた古い。片平なぎさを知らない人なら当然中山千夏は知らないだろう。元・名子役、『ひょっこりひょうたん島』の博士や『じゃりン子チエ』のチエの声優、参議院議員、歌手、と聞くとなんじゃそりゃと思うかもしれないが、そういう人である(笑)
この曲は1969年のレコード・デビュー曲。都倉俊一の出世作でもある(詞は中山千夏本人)。まさにフォーク・ブーム真っ最中という感じの曲である。
8)は浜田省吾の作品の中でも特に好きなアルバム『J.BOY』(1986年)所収。その前年にシングルで発売されている。時代と世代を感じさせる名曲。僕はこの人のバラードが大好きなのだが、こういうアップテンポな曲も悪くない。佐野元春より少し重くて悩み深い感じ。
9)の牛若丸三郎太の正体は時任三郎である。1989年の三共の栄養ドリンク「リゲイン」の CMソングで、大ヒットした。まさにバブル真っ最中の作品で、「24時間戦えますか」という歌詞を聴くとあの時代の自信と熱狂が甦ってくる気がする。
日本のビジネスマンたちが眠ることもなく北京、モスクワ、パリ、ニューヨークと世界を股にかけていた古き良き時代の、栄光の応援歌である。
10)岩崎良美を僕が如何に高く評価しているかについてはいろんなところに書いてきたが、まあ当然そんなもの読んだことない人のほうが多いだろう。僕は姉の宏美よりも遥かに好きだし遥かに高く評価している。声質も、歌唱のテクニックも、表現力も。そして、とにかく素晴らしい楽曲が多いのだ。
この『ごめんねDarling』は1981年発売のシングルで尾崎亜美の作曲。アレンジは鈴木茂が手がけている。ほかにも加藤和彦や網倉一也、梅垣達志、芳野藤丸ら錚々たるメンバーが楽曲提供している。芹澤廣明の『タッチ』しか記憶されていないのは大変もったいないと思う。
今回はこんなとこ。
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