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Sunday, October 18, 2015

ハッカソンに向けて

【10月18日特記】 昨日は会社で主催しているハッカソン初日の予選ラウンドであるアイデアソンが開催され、僕も朝から晩まで行っていました。

以下はそのハッカソンの参加者コミュニティの facebookグループに投稿した記事です(その後、会社の facebookグループにも転載しました)。

僕はいろんなところに文章を書いていますが、普段は異なるメディアに同じ記事を掲載しないことを旨としております。ところがときどきあっちにもこっちにも転載したい記事が書けてしまったりすることがあって、それが下の文章です。

人は文章を書くために考えをまとめる、あるいは、文章を書く前にまず考えをまとめる、などと考えがちですが、実は文章を書くことによって、文章を書く過程において考えがまとまってくるということが少なくありません。

以下はそんな風にしてまとまってきた考えです:


参加者の皆さんの自己紹介バトンが大盛り上がりですが、ここで私のほうから、ウチの会社が何故ハッカソンをやっているのかということについて書いておきたいと思います。いや、会社の公式見解ではなく、あくまで私の個人的な思いですが。

以下、ものすごく長い(笑)ので、忙しい人はまた暇があったら読んで下さい。

ウチの会社が何故去年からハッカソンを始めたかというと、それはもちろんウチの会社が新しいもん好きのミーハーな会社だからということもあります(笑) でも、それは副次的な理由です。

それ以前に、テレビ番組に応用できる実用的で革新的なアプリやサービスを模索しているという面は当然あります。でも、それだけを狙っているのではありません。

だってハッカソンはやってみないとどんな成果物ができるか分からないわけで、素晴らしい物ができるという保証もないまま取り組むのは非常に効率が悪いじゃないですか。

ちなみに、仮に素晴らしい物ができあがったとして、そこから先、本腰入れてアプリを完成するとなると、今度はウチの会社のほうで、やれ投融資審議委員会だとか稟議決済だとか、めんどくさい手続きを踏んで初めてスタートとなります。

では、何を考えてこんなものをやっているか? それは単に IT周りの皆さんと繋がりたいから、なんです。

僕らの先輩たちはずっと排除の論理でやってきました。独占放送権を獲り、裏番組を排除し、タレントの裏かぶりを排除し、提供スポンサーの競合社を排除し、買い切りセールスでは競合代理店を排除し──それがラジオ・テレビの手法でした。

地デジが始まってデータ放送なるものが出てきた時も、ソース記述用の言語として HTML ではなく BML という、当時ほとんど誰も知らなかった代物が採用されて、僕はものすごくびっくりしました。

どうやら、「安易にインターネットに繋がらないように」などと本気で考えていた人も一部にいたようなのです。

テレビの人たちがそんなことを考えている間に、インターネットの世界では、「あれがここでも見られたら便利だな」「あれとこれが繋がったら利用者が増えるぞ」「あれとこれのマッシュアップで新しいサービスを作ろうよ」みたいな発想でどんどん伸長してきました。

テレビは取り残されたのです。

昨今の「テレビ離れ」の指摘の中には、あまりにも図式的で少し的外れなものもありますが、それでもここ何十年かの間に総世帯視聴率が目に見えて落ちているのは事実です。

もしそれが単に番組が面白くなくなったためだというのであれば、一生懸命面白い番組を作れば何とかなるかもしれません。

でも、そもそもテレビを持っていなかったり、端からテレビは面白くないと決めつけていたり、あるいはテレビは嘘つきだと嫌っていたりする人たちに、要するにテレビ受像機に接していない人たちに、僕らはどうやってテレビの面白さを伝えたら良いのでしょうか?

僕らはこのハッカソンを、とりわけ IT の世界に多く生息するそういう人たちへの入り口かもしれないと捉えています。

他にも、今春から番組の無料配信を始めたり、4年前にマルチスクリーン型放送研究会という組織を作って SyncCast というアプリをリリースしたりしているのも、みんなそういう狙い、というか、思いからやっていることなのです(ひょっとしたらそんなこと考えているのは僕だけかもしれませんがw)。

ハッカソンも VOD もマルチスクリーンも決して儲かるものではありません。いや、将来は儲かるかもしれませんが、我が社の場合は今のところ全然です(笑)

ハッカソンについては昨年はイベントの協賛セールスをしなかったので全額持ち出しでしたが、今年は趣旨に賛同してたくさんの企業・団体がお金を出してくださったので、ものすごく楽にはなりましたが、決して儲かるものではありません(しつこいか?w)

僕らはウチの社員たちと IT界の皆さんが一緒になって今後のテレビを考える場を作りたいのです。そして、そういう場を通じて、逆にウチの社員が自らを縛っている軛から脱することができれば良いなあと考えています。

去年ハッカソンに参加したウチの社員のうちのひとりが、「入社以来やった仕事の中で一番面白かった」と言ってくれました。それだけでも大きな成果だと思っています。

僕らは皆さんと繋がりたいのです。

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