単1、単2
【10月28日特記】 引き出しの中で単2電池2個が液漏れを起こしてひどいことになっているのを見つけて棄てた。
そう言えば近年、単1や単2の乾電池を見なくなった。いや、単1や単2で動く機器をもう何年も見ていない気がする。だから、我が家の単2電池は使われる機会を失って放置され、液漏れに至ったわけだ。
考えてみれば、我が家で単1や単2の電池を入れた最後の機械は懐中電灯だった。
避難用の、ラジオやらなんやらがくっついたやつで、阪神淡路大震災以来ずっと枕許に準備してある避難用のリュックの中に入れていた。
電源は単1×4個。リュックの中にはそれに加えて当然予備の乾電池が4個入っていた。
だが、単1が8個も入ったリュックは非難用としては重すぎるのである。今や単3や単4でもちゃんと光って、豆電球より遥かに長持ちする LED懐中電灯が出てきたので、その重い懐中電灯兼ラジオは棄てしまった。
そんな具合だから、そのうちに単1や単2はなくなるのかもしれない。そうなったら、若い人たちはこう言うのかもしれない。「乾電池って、なんで単3から始まってて、単1とか単2とかいうのはないんでしょうね?」と。
そう考えたら、あ、そうか、これはパソコンのドライブと同じだと気がついた。
若い人たちはすでにこう思っているのかもしれない。「なんでパソコンって Cドライブから始まってて、Aドライブとか Bドライブとかいうのはないんでしょうね?」と。
「昔はあったんだよ」と昔の若者は解説するのである。
「A と B はフロッピー・ドライブだよ。パソコンは昔はフロッピーから起動するものだった。A はシステムを起動するためのドライブ、B はデータ用のフロッピー・ドライブだった」
「C がハードディスクで、これがパーティションで区切られていると Dドライブというのもあった。そして、E がCD-ROMドライブ(ま、今なら BD/DVDドライブか)、そこから先は外付けの機器に F、G と順番にアルファベットが割り当てられるのさ」と。
技術の革新で古いものは名前ごとなくなるのである。そのうちに僕も単1や単2、フロッピー・ディスクと同じ運命を辿るのだろう(笑)
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