Play Log File on my Walkman #108
【10月19日特記】 大体月1回ぐらいのペースで不定期で紹介している僕の Network Walkman のプレイログ。今回も10曲抜粋。
- ルーキー(サカナクション)
- いつまでもいつまでも(ザ・サベージ)
- 走れコウタロー(ソルティ・シュガー)
- 恋の季節(ピンキーとキラーズ)
- 京のにわか雨(小柳ルミ子)
- CHOPPER'S BOOGIE(TIN PAN ALLEY)
- ふたりは若かった(尾崎紀世彦)
- はい! はい! はい! はい!(ムーンライダーズ)
- 夜明けのスキャット(由紀さおり)
- Silly(家入レオ)
1)はサカナクションの 4th シングル。2011年。僕はデビュー・アルバムの『GO TO THE FUTURE』から好きだったけど、まさかこんな大きなグループになるとは思ってもみなかった。
ジャンルとしてはエレクトロニカという名前になるんだろうけど、彼らの音って僕らが10代の頃に夢中になったプログレに通じるところがあるんですよね。その上ポップだし、とても良いグループ。
2)は大昔(1966年発売)のグループサウンズ(GS)だけど、まあ楽曲そのものはフォークですよね。寺尾聡が所属していたグループで、2番は彼がリード・ボーカルを取っている。そう思って聴いていると今の寺尾聡の顔が浮かんできてとても不思議。
3)こちらは山本コウタローがいたグループ(などと言っても、寺尾聡と違って、若い人は誰も知らないかもしれないw)。1970年。バンジョーが入っているところが特徴的で、このカントリーっぽいテーストはそのまま武蔵野タンポポ団に引き継がれて行く。
この歌の見事なところは、当時の美濃部東京都知事のものまねから入って一挙に競馬実況中継へと移るところ。馬名がダイサンゲンとかホタルノヒカリとか、いちいち面白く、最後はいつの間にやら『蛍の光』の歌詞になっているなど、遊び心満載である。
4)いずみたく学校の優等生・今陽子がピンキーの芸名で、黒ずくめ男性4人のキラーズと組んだグループ。1968年のデビュー曲にして200万枚の大ヒット。
いずみたくによる楽曲も良いが、ピンキーの音程のしっかりした伸びのある声が本当に素晴らしい。♪燃えたよ~から一気にグリスダウンしてくるところがまことに気持ちよく、圧巻である。
5)こちらは小柳ルミ子の 5th シングル。1972年。小柳ルミ子と言えば『わたしの城下町』か『瀬戸の花嫁』が定番となっているが、この曲や『お祭りの夜』のほうが断然良い。
そういうことってよくあることで、僕の HP では「なんで『木綿のハンカチーフ』なのだ?」や「捨てたもんじゃない2曲目」あたりの記事を参考にしてほしい。
6)は TIN PAN ALLEY の『キャラメルママ』というアルバムに入っていた曲(ああ、ややこしい。分かる人にしか分からないだろうがw)。
鈴木茂の曲で、彼ははっぴいえんどの中でも一番若かったこともあり、(ギターの天才少年ではあったが)どちらかと言えば地味で目立たない存在で、ギタリストとしても僕はあんまり好きではない。
しかし、この曲を聴くと彼の才能とか力量とかを嫌でも感じてしまう。歌詞が少なくて、インストで押している曲だが、構成と展開がものすごく美しくて力強い。あっぱれである。1975年。
7)はビッグ・ヒットをたくさん持つ尾崎紀世彦のレパートリーではやや小ぶりではあるが、パワフルなブラスとパワフルなボーカル、そしてコーラスが一体となった、まるでアメリカの R&B チャートに出てきそうな名作。1972年。阿久悠と筒美京平のコンビ。
8)はムーンライダーズの1991年のアルバム『最後の晩餐』に収められていた作品で、珍しく政治的な色合いが強い曲だが、今聴くとなおさら恐ろしい。
イントロのビートルズ的な響きに乗って「はい! はい! はい! はい!」と始まるのだが、この「はい!」がどういう「はい!」なのか、意味が深すぎて断定を許さない。なにしろ「憲法の中で銃を下げてはい!」である。「ニュースの中で嘘ついてはい!」である。
「黄色い月の黄色い海に 黄色い肌の強いぼくの姿 神がいる国だから国民はいないやい 恐いものなんて生まれた時からぼくたち知らないやい」である。あなたはどう感じるだろう?
9)は言わずと知れた由紀さおりのデビュー曲。何年か前に再ブームがあって、この歌も何度か歌われたが、この1969年当時の歌声を聴くと、伸びと言い張りと言い、申し訳ないけれど今の由紀さおりとは比較にならないほどの圧倒的な素晴らしさがある。
10)は2014年の家入レオのシングル。TBSの名作ドラマ『Nのために』の主題歌で、ドラマが一番盛り上がったところで毎週聴かされて、映像とともに強烈に頭に残っている。
作曲はプロデューサーでもある西尾芳彦だが、この人、良い曲書くよね。絢香の『I believe』や『三日月』なんかもそう。福岡で音楽塾やりながら新人アーティストを発掘しているというからすごい。
今回はこんなとこ。
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