スタックとキュー(LIFO と FIFO)
【9月9日特記】 先日食品用ラップを買ったのである(妻が大病を患ってから、家庭用品のストック管理については僕の担うところが大きくなっている)。
ところが、どうしたことか、買って帰ったら新品のラップがひとつ買い置いてある。少し早めに自分が買ったことを失念していたのである。ま、腐るものではないので別に痛くも痒くもないのではあるが。
とは言いながら、やっぱり一応古い方から使うべきだろうと考えて、ストックするスペースにしまうときに、僕は新しいラップを下に、古いラップを上に置いた。
理由は単純で、妻が今あるラップを使い終わって補充しに来た時には、何も考えずに上から取るに決まっているからだ。
ところが、ある日会社から帰ってみると、(たまたま2つのラップはメーカーが違っていたから判ったのだが)新しい方のラップを使っているではないか!
僕の弄した策が裏目に出たようだ。しかし、どうして裏目に出たのか腑に落ちない。
それで妻に聞いてみたら、
「普通、新しいのを買ってきたらポンと上に置くでしょ? だから、下から取った」
とのこと。
うーむ、妻は僕が思っているほど単純な人ではなかったか、ある意味僕の予想を超えて単純な人であったかのどちらかである(笑)
しかし、自分で書くのもなんだが、この話はとてもちぐはぐな夫婦の話だけれど、一方でとてもいい夫婦の話のようにも思える。
オー・ヘンリーの『賢者の贈り物』に少し似ているが、あれよりは遥かに間抜けで、あそこまで「良い話」でないところがいいと思う。
ふたりともそれなりに物事を考えてはいるのだが、賢者とはほど遠いところにいるのがいいと思う。
夫婦のあり方はいろいろだろうが、こんな風にちぐはぐにうまく行く夫婦もあるのだ。そんなことをそっと、控えめに主張しておこう(笑)
Comments
たまたまご両人とも存じあげているので、「ちぐはぐにうまく行く」関係がよくわかります。「賢者の贈り物」とはちょっと違うと思いますが。
Posted by: hikomal | Sunday, September 13, 2015 23:14