新伝送路を試す
【7月26日特記】 時々読んで下さっている方の中にはひょっとしたら気づかれた方がおられるかもしれないが、hulu に加入した。
いや、Hulu と書くべきなのかな?(ネット上では Hulu と書かれていることが多いが、ロゴは hulu と小文字である)。
その hulu の社長が登壇したセミナーで1ヶ月無料キャンペーンのコードをもらったのがきっかけである。
観たい人は加入し、観たくない人は加入しない──という単純な世界ではなく、何かのきっかけで加入したらついつい観てしまうという側面もあるのだろう。だから、こういうキャンペーンが功を奏するのである。
で、確かに観てしまう。外国のドラマなども多いが、僕は日本のものばかり観ている。そして、日本のテレビや映画のコンテンツはまだまだ棄てたものではないと実感している。
今の若い人たちは小さなスマホの画面で観ることに何の抵抗も感じないらしく、従ってできればテレビの大画面で観たいという欲求もあまりないらしいが、僕らの世代はやはりスマホや PC ではなくテレビで簡単に観られるようになったことが、「よし、加入してみよう」という動機になる。
現にそのセミナーに来ていた hulu の社長も dTV の役員も、最近テレビでの視聴が増えていると語っていた。
我が家のテレビは最初から hulu のアプリがインストールされている最新機種ではないので、Chromecast で飛ばして観ているのだが、家庭内の WiFi化が進んだこと、AppleTV や Chromecast が出てきたことなどによって、設定はとても簡単になり、接続状態も安定し、観ていてストレスがない。
僕らの先輩たちはかつて、テレビをインターネットに接続することをテレビ業界に対する脅威と捉えていた。しかし、これは単純に番組を今までより多くの人たちに診てもらう契機になっている。
放送はコンテンツ産業である。それは様々な伝送路に乗ることでしか生き延びていけないのである。そのことを僕は何年も前から会社で唱えている。しかし、驚くべきことに、いまだにそういう発想に抵抗感を示す人が社内にいる。
僕が唱えるより、hulu や dTV に加入して実感してもらうほうが早いだろう。彼らは決して敵ではないのである。
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