« 『時をかける少女』 | Main | 『寂しさの力』中森明夫(書評) »

Wednesday, July 22, 2015

株価に思う

【7月22日特記】 昨日、東芝の田中社長が不正会計の責任を取って辞任した。いや、田中社長だけではない。歴代3社長が全て辞任したのに留まらず、結局取締役16人のうち半数が引責辞任することになった。尋常なことではない。

しかし、昨日東芝の株は結構値上がりしたと聞く。

なんじゃ、そりゃ、と思うが、いや、株の売買ではこういうことはよくある。

思い起こせば僕が株に手を染めてすぐのこと、雑誌の記事を信じて買った某メーカーが、予想外の業績不振に陥り、大幅な赤字決算予想を発表した。

株価はみるみるうちに暴落し、僕は「しまった!」という後悔と「早く何とかしなきゃ」という焦りから投げ売りをした。所謂「狼狽売り」という奴である。

ところが、その翌日からその会社の株は鰻登りである。曰く、「悪条件は出尽くした」。

「悪条件は出尽くしたって、なんじゃ、そりゃ!」と思った。「そんなん、アリか」と声に出して言った。株価とはそういう理不尽なものである。

しかし、世の中としては果たしてそれで良いのかよ、とも思う。別に不正を働いた東芝に鉄槌を下したいなどと言うのではない。そういう単純な正義感の話ではなく、経済法則と倫理観のズレが少し気持ち悪い、とでも言おうか。

それと、後任の経営陣にしっかりしたメンバーが確定して、誰から見ても「ああ、このメンバーなら大丈夫だ」という印象でもあるのであれば、「悪条件は出尽くした」とも言えるのだが、現時点ではまさに「どうすんのよ、このあと?」という状態なのだ。

それで「悪条件は出尽くした」と言えるのか?

あ、そうか、昨日までの経営陣と比べたら、どこの誰が経営を任されたって今よりマシだ、っちゅうことか?

株価というのはある意味正直なのかもしれないが、なんだか薄ら寒いものである。

|

« 『時をかける少女』 | Main | 『寂しさの力』中森明夫(書評) »

Comments

Post a comment



(Not displayed with comment.)


Comments are moderated, and will not appear on this weblog until the author has approved them.



TrackBack


Listed below are links to weblogs that reference 株価に思う:

« 『時をかける少女』 | Main | 『寂しさの力』中森明夫(書評) »