アプリに倦む日
【7月1日特記】 「アプリは落としてくれるんだけど、その後忘れてしまったのか全然使ってくれた形跡がない」「無料のアプリはダウンロードしてくれるけど、そこから先、有料のオプションには却々進んでくれない」
──恐らくそれが少し前まではアプリ提供企業の典型的な悩みだったのではないだろうか。でも、ここに来てそれが少し変わってきた気がする。
自分がそうだからそう思うのかもしれないが、(たとえ無料であっても)そもそもアプリをおいそれとダウンロードしなくなったような気がする。
かつてはあれも面白い、これも役に立ちそうと、調子に乗ってどんどんダウンロード/インストールしていたが、ある日突然「ちょっとアプリ増えすぎたかな?」と思うのである。
もちろん、いくら入れても入れすぎたと感じないユーザもいる。でも、そんな人たちが少しぐらいいたって大した影響はない。
20個で入れすぎたと思う人もいるだろうし、200個ぐらいになって初めて「ちょっと多いかな?」と気になり始める人もいるだろう。その辺は人それぞれである。
ただ、それぞれの人が、それぞれの感覚で、どこかの時点からインストールを躊躇するようになっているのではないだろうか?
単純に画面にアプリが多すぎて、探すのも面倒になってきたということもあるだろう。入れたのを忘れて使っていないなら、入れていても意味がないではないかと思うのかもしれない。
で、そういう感覚が積み重なると、新しいアプリにも手が伸びにくくなるのである。
無料であるならとりあえずインストールして使ってみて、気に入らなければそこで改めて消せば良いようなものだが、それさえ億劫になってくるのである。
さて、このアプリ倦怠期を企業側はどう乗り越えれば良いのだろう。ウチの会社もアプリを出したりしているので、これは悩み多きところである。
でも、ユーザの側から考えると、そこにゴリ押しのようなことをしてくる企業はお断りである。ひとりのユーザとしてそれはよく解っているので、それだけに頭の痛い問題である。
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