Google帝国の国境線から
【7月12日特記】 多くのものに栄枯盛衰がある。僕の PC 周りでは Google 帝国の天下が長い。
Google が現れた時に、僕はずば抜けた能力のそのサーチ・エンジンに飛びついた。あれから10年以上経つが、僕はあの日以来 Google 以外で検索したことはほとんどない。
その延長上で、と言うか、信頼感の延長上で、僕はブラウザを Chrome に変えた。これももう随分前だ。タブ・ブラウザとか拡張機能というシステムが新しく、使い勝手が良かった。
そして、IME も Google日本語入力に変えた。
この IME は正直なところあまり賢くない。ただ、ネット上の使用例から引っ張ってくるだけに、固有名詞には圧倒的に強く、例えば映画の出演者で、上から20番目にクレジットされているような役者でも一発で出てくる。
これは僕の趣味や仕事の上で圧倒的な力を発揮する。
それから YouTube。
僕はネットで動画をそれほど観るわけではないが、ここでもあまり意識しない忠誠心が働いている。
動画を探すとき、僕はいきなり検索するのではなく、まず YouTube に行って、そこの検索窓に打ち込む。つまり無意識のうちに最初から YouTube に絞っているわけだ。
さて、その Google もやがて誰かに取って代わられる日が来る。
まずは、ブラウザなのかなという気がしている。このところ Firefox が随分追い付いてきたように思う。思えば Chrome の前は僕は Firefoxユーザだった。
サーチ・エンジンと違って、ブラウザについては僕は Firefox を併用している。そして、Firefox のアップデートもこまめに積み重ねている。
画期的なブラウザではあったが、残念ながら僕にこのような作業をやめさせるほどの力はなかったという整理になるのだろうか。
でも、乗り換えたとしても、やはり僕は Chrome を併用するのではないかと思う。一度気に入ったものは却々棄てない──それが僕の流儀でもあるから。
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