書き換え
【6月8日特記】 ブログに書くことの気楽さの最たるところは、何度でも書き換えられるということだと思う。
事実誤認や誤字脱字があった場合は書き変えて当然で、特に間違って事実ではないこと、正しくないことを書いていた場合は、その旨を明記して訂正すべきである。
それはネット上でも紙の出版でも同じ。でも、間違いを発見したら自分一人の力で即訂正できるのがブログの旨味である。他の媒体では自分一人ではどうしようもない。
ただ、僕が言いたいのはそういう必要に迫られての書き変えではなく、もっと自己満足的なことである。
「書いちゃ出し」の感のあるブログ原稿でも、それを書き上げるまでには一応何度か推敲はしているのだが、でもアップしてしまってから、「しまった、あれを書き忘れた」「ここはもう少し表現を変えた(加えた)ほうが分かりやすい」なんてことはざらにある。
それを気楽に書き換え、書き加えられるのが、ブログの気楽さなのだ。この気楽さを体感してしまうと、ほんとにブログがやめられなくなると言っても大げさではない。
これが紙の出版なら次の版が出るまで手の施しようがないし、例えばメールで送ってしまったような場合も、後から訂正を送り直したとしてもすっきりしない感が残る。
自分で見せ方を管理できるブログやホームページのメリットはここにあるとも言えるのである。
という訳で、僕は頻繁に書き換えている。一昨日上げた映画『新宿スワン』などは何度上げ直したか分からないくらい、書き換え、書き足した。
他人のブログの同じ記事を何度も読み返す人なんていないだろうが、だからといって書き換える張り合いがないなんてことはない。常に最新の最適なバージョンを置いておきたいという自己満足は決して小さくない。
そう、だた一人の何度も読みなおす読者である、僕自身の満足度はかなり高いのである。
何を幼稚なと言われるかもしれないが、ブログって根本のところでは、そういう要素が書く人をしっかりと捕えているのではないだろうか。
« そしてまた本を売る? | Main | ホテル難民 »
Comments