夏至
【6月22日特記】 今日は夏至なのだそうだ。
毎年思うのだが、どうも夏至は早く来すぎる気がする。
僕は日照時間が長くなると元気が出てくる。短くなると哀しくなる。
僕を直接知っている人は、僕の外観だけを見て、「日が長くなろうが短くなろうが、あまり元気があった試しなんかないじゃないか」と笑うかもしれないが、内心はそうなのである。
で、言うまでもないが、夏至は一年で一番日照時間が長い日である。
つまり、昨日までは日を経るごとに日照時間が長くなっていたのだが、明日からは明けるのが日に日に遅くなり、暮れるのが日に日に早くなる。
僕は夏の生まれのせいか、暑さはあまり苦にならない。夏が好きで、冬が苦手だ。陽が射しているのが好きで、陽が陰ってくると哀しくなる。
大塚まさじに『満月を待つ女』という作品がある。月の満ち欠けとともに気分や元気が変化して行く女性を歌った歌だが、あれと同じようなものである。
で、何が言いたいかというと、夏至と言うぐらいだから、一番日照時間の長い日はやっぱり夏になったなと明確に感じさせる日であってほしいということである。一番日の長い日はやはり夏の盛りであってほしいのである。そのほうが気分が高揚すると思う。
毎年夏至が来るたびに、え?もう日が短くなり始めるの?と思う。一番日が長い日に、なんだか哀しくなるのである。
こればかりはどうしようもない。旧暦に戻そうが、外国の暦を採用しようが、夏と夏至はずれたままである。
まだ夏に至った気はしないのに、秋が始まったような気もする、夏至は不思議な日なのである。
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