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Sunday, June 14, 2015

元・携帯電源OFF車両から

【6月14日特記】 電車に乗っていて、ふと、「あ、ここは昔は携帯電源OFF車両だった」と思った。

阪急電車がその車両編成をやめたのはいつだったか(それはもちろん機器の進化によってペースメーカー等への影響が極めて小さくなったからなのだが)。おかげで随分便利になった。とても感謝している。

無論当時からそんなことと関係なく、どこの車両でも平気でスマホを触っている御仁はいた。でも、僕は一応控えてきた。

ただ、あの当時は、乗っている車両によって持っている機器をフルに使えないとう不自由さと不公平さがとても嫌だった。今は乗る車両を気にせずスマホを操作できる。とてもありがたい。

と、そこまで考えて、僕らより上の世代、会社の偉い人たちにはこのありがたさが共有できない人が少なくないのだと思い至った。だから、彼らはネットの世界に踏み出せないのである。悲劇である。

彼らは下手すると「中毒みたいにそんなに四六時中ネットに繋がっていないと不安になるのは病気である。むしろ携帯電源OFF車両などがあるほうが望ましい」などと変な理屈を言ったりすることがある。

僕は中毒患者ではない。禁断症状はない。スマホに触らなくても平気である。ポケットの中で鳴っても、それがメールなのか LINE なのかさえ確かめずに放っておくこともある。暇になったら確かめるだけのことで、別に気にならない。

でも、逆に暇ができたらスマホを見ることは多々ある。スマホでできることは多々ある。「スマホばっかり見てるとバカになる」というのは、1960~70年頃の「テレビばっかり見ているとバカになる」という主張に似たものがある。

いや、スマホはテレビよりもできることが多いので、テレビ一億総白痴化論より遥かにバカげた論である。そんなことをいう人はスマホの多様性に思い至らない自分の愚かさを世間に晒しているようなものである。

一例をあげると、そもそも僕は紙の新聞は購読せず、ネットで新聞を読んでいる。なのに、携帯電源OFF車両ではネットで読んでいる者だけが新聞を読めないというのは何だか理不尽に思える。

だから、乗っている車両に拘らずスマホを使えるようになったことが嬉しい。

「新聞なんか、わざわざスマホで読むことないじゃないか」と、年寄りたちはそんな論理性を逸脱したことに言い及ぶこともある。

あなたの感じ方が世界の標準なのではないのである。何で読むかは僕が決める。僕にとってはネットで読むだけの意義があるからそうしているだけのことである。

車内でスマホで新聞を読んでいるのと、口を開けて寝ているのとでは、どちらが有意義な時間の使い方であるかを考えれば答えは明らかだろう?

答えが分かるだろうか? スマホのほうが有意義だというのではない。そんなバカげた比較はしても仕方がないということである。

ある人にとっては隣の人に寄っかかって寝ているほうが有意義な時間の使い方なのかもしれない。それはそれで良い。いや、良いとか悪いとかではなく、それはそれだ。

大事なことは自分の意志で、自分の選択で何かをできるということだ。

ペースメーカー装着者に害を及ぼさないためという、仕方がない理由であったとはいえ、携帯電源OFF車両は個人の自由度/選択肢を狭めていたのは確かで、機器の進化によってその枷が取っ払われたことを僕は祝福するのである。

旧世代にはとかくルールを作ってコントロールしようとする人がいる。僕はルールが取っ払われることを祝福する。

それは Web2.0 の精神である。

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