スパムと GDP
【6月23日特記】 来たり来なかったり随分波があるのだが、最近またこのブログへのスパム・コメントが増えている。
僕が承認しない限り表には出ないので、全く無駄な努力をしておられるわけだが、全くめげることもなく(恐らく自動化して送りつけているので、めげる人もいるわけがないがw)、ここのところ毎日、いろんなサーバ経由で複数のコメントを書き付けてくれている。
で、ふと思ったのだが、こういうスパム用のクローラ(という言い方で、この場合合ってるのかな?)の訪問も確実にアクセス・カウンタを回してくれているのである。
つまり、スパム・コメントが2つ書かれれば、アクセス・カウンタは最低でも2つ増えているはずで、1ヶ月では60、年間では700を超える、実際には読んでもいない数がカウンタに付け加わるのである。
さて、それで思い出したのが、大学時代のゼミの教官の発言である。
ちなみに僕は経済学部でマルクス経済学を学び、西洋経済史を専攻していたのだが、ゼミの教官は“ブルジョワ経済学”への軽蔑を込めてこんな風に言った:
皆さん、政府は毎年 GDP の統計を発表して一喜一憂していますが、GDP なんてものは飲み屋の飲み代まで含んでるんですよ。つまり、僕がクラブで豪遊したらその分 GDP も増加するわけで、そんなもので経済成長を測っているんです。
そう言われればそうではある。高いクラブで酒を酌むことが生産活動の一環かと言われればそうではないかもしれない。
ただ、経済が成長してくれば、そういうことに使う金が増えるのも必然であって、そういう意味で経済の(あるいはその大本となる生産活動の)動向を測る指標にはなるはずである。
それで良いではないか、それも数のうちではないか、という気もするのである。
そして、そんな風に考えれば、毎日スパム・コメントを公開せずに削除する作業も、心穏やかに執り行えるというものである。
当然たくさん人の集まるサイトほどたくさんスパム・コメントもくるだろうから、そういう意味での不公平感はない。皆平等に増幅されているのである(笑)
いや、スパム以外にも、サーチ・エンジンのクローラも同じように僕のブログを訪問してくれて、結構カウンタを回してくれている。
いや、それはアクセス・カウンタだけの問題ではない。間違ってクリックしてしまったものでもログの上ではページ・ビューやインプレッションに数えられる。全然見ていない自動再生だって1ストリームである。
あるいはテレビで言えば、「猫が見ていても視聴率」と陰口叩かれるのも同じである。
全ての統計にはそういう“ふくらし粉”が必然的に含まれている。
それはそれで心地良いものであるような気もする。
Comments
こんにちは。ご無沙汰しています。いよいよ定年が近づいてきましたね。
細かい、どうでもいいことなんですが、
「西洋経済史を先攻していたのだが」
では後攻は東洋経済史ですか?
と突っ込んでみます。しょうもないことですみません。
Posted by: 名古屋のM | Tuesday, June 23, 2015 11:50
> 名古屋のMさん
あはは、失礼しました。訂正しておきました。ご指摘ありがとうございました。
Posted by: yama_eigh | Tuesday, June 23, 2015 12:07