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Tuesday, April 07, 2015

『ソロモンの偽証』ポスター

【4月7日特記】 映画『ソロモンの偽証 後編・裁判』の記事で「学校での裁判を実現した中学生たちの手によって、驚愕の真相が飛び出すような結末になるのだと、勝手に想像していた」と書いた。

何故そんな風に思ったのだろうと考えていたのだが、その理由の一部が今朝判った。それはこんなポスターのせいだ。

(以下、ネタバレとまでは言いませんが、うっすらと映画の核心に触れる内容があります。自分が見終わるまでは一切の予備知識を排除したいという方は読まないでください)

リンクはそのうち切れてしまうだろうから文字で解説しておくと、そこにはこの映画の9組の登場人物が写っており、それぞれに「…は嘘をつく」というキャプションが被せられている。例えば小日向文世の写真には「先生は嘘をつく」と。

このポスターにはいくつかバリエーションがあるが、基本は同じである。

僕が見たのは車内広告で、映画ではなく、その公開にタイミングを合わせた文庫本の広告である。

ポスターの縦横比が異なっており、従ってレイアウトも違うのだが、上のリンクの写真の下の部分(「最後の晩餐」を模した生徒たちの集合写真)がない以外は全く同じ構成要素でできている。

これを読むと、この物語は登場人物がみんな嘘をついていて、どれが真実なのか分からなくなる話だと思いはしないか?

そんな風に思うから、最後に仰天の真実が明かされるのではないかと思うのである。

でも、映画を観た人なら判るように、この9組の中で嘘をついている人は(皆無ではないが)ほとんどない。本当のことを語っていない人はいるが、厳密な意味で嘘をついているのはごく一部である。

むしろ、みんな嘘をつかずに生きていこうとする誠実な人たちである。

なのにこういう写真にこういうコピーを載っけるから誤解を呼ぶのである。

そこにはセンセーショナルに煽って行きたいという宣伝サイドの浅はかな知恵が透けて見える。あるいは「偽証」という原題に引っ張られた結果なのかもしれないが。

いずれにしてもこういう売り方は良くないと思う。

上にも書いた通り、これはみんなが嘘をつくという物語ではなく、みんなが嘘をつかずに誠実に生きていこうとする物語なのだから。

ポスターを見てちょっと腹が立ってしまった。

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