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Sunday, April 26, 2015

映画『寄生獣 完結編』

【4月26日特記】 映画『寄生獣 完結編』を観てきた。

多分原作はもっと長くて濃いのだろうな。前編の息をもつかせぬ面白さと比べると、完結編はちょっと急ぎすぎて薄くなったような感があった。

観ながら感じていたのは、この物語の入口は、深海から上がってきた謎の生物が人間の肉体に寄生するという SF であり、概ねその SF の化粧をまとって話は進められるのだが、結局は“人間とは何か”ということを描こうとしているのだな、ということ。

その点はよくできていたと思う。ただ、終盤なんとなくそっちのほうに引っ張られて、なんか情に流されて終わるような感じになったのはちょっと残念。

新一にとって都合よく物事が進み過ぎる嫌いがあるのである。人間は描かれているものの、やや進行のリアリズムに難がある。

思うに、科学主義に引っ張られすぎると物語は乾燥してくるし、かと言って人間ドラマに寄りすぎて科学が損なわれ本物らしさが失われるのもいただけない。こういう映画は却々難しいものである。

CG、特撮、そして全体のアートについては前作を引き継いで見事な出来である。

個々の人物にうまく光を当て分けてストーリーを繋げて行ったのも良かったし、それぞれの人物(寄生獣)を演じた役者たちも良かった。

段々人間に似てくる寄生獣のリーダー田宮良子(深津絵里)、人間の弱さを見せるためのキャラのような倉森(大森南朋)、寄生獣の最終兵器にしてとんでもないバケモノ後藤(浅野忠信)、壊れてしまった人間・浦上(新井浩文)…。

そのとんでもない者たちに翻弄されながら、ミギーとの一体感をますます強めて行く泉新一(染谷将太)、そして、前編の記事にも書いたが、新一に優しい愛を注ぐクラスメート村野里美に扮した橋本愛が良い。

これは行く行くすごい女優になるのではないかという気がする。

結局この映画は新一と里美の愛の物語だったのか。──と思うと、でも、その途端になんか当初の設定が軽く見えてしまう。この辺りが本当に難しいところだろう。

ま、でも、秀逸なアイデアに基づいた面白い作品だった。

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