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Thursday, March 19, 2015

映画『ストロボ・エッジ』

【3月19日特記】 映画『ストロボ・エッジ』を観てきた。

有村架純がこんなに可愛いなら、あとはもうどうだって良い──などと書くと「そんな映画評あるかよ」と言われるかもしれないが、なにしろ可愛いのである(笑)

そもそもアイドルを可愛く撮るというのは、商業映画を作るにあたっては、ものすごく大事なことだと僕は思っている。

もっとも、場内でおっさんの客は僕ぐらいのもので、9割がたがJKとJDだったので、大半の観客の思いは「福士蒼汰がこんなにカッコいいなら、あとはもうどうだって良い」だったのかもしれない(笑)

青春映画である。恋愛映画である。僕らの記憶の底に澱(おり)のように残っている瑞々しい思いが、逆光とソフト・フォーカスを多用した綺麗な画の中で描き出される。

冒頭から木下仁菜子(有村架純)が一ノ瀬蓮(福士蒼汰)に、駅のホームでコクるシーンである。既にして、有村架純の可愛さに心臓までとろけそうになる。

1台のカメラの2ショットに収まる構図なのに、あえて一人ひとりを別々に撮って、ワイプ合成してある。

そうかと思うと学校の校舎を歩く仁菜子らを結構長回しで追っていたりもする。

前にも書いたけれど、映画を撮るにあたって、学校というのは本当に絵になる場所であるのだが、今回の吹き抜け構造の校舎は見事にフォトジェニックである。

そして、花火をバックに仁菜子がうなだれて歩くシーンも大変印象深かったし、電車の使い方も秀逸である。

ところで、いつも監督名で映画を選ぶ僕としては珍しく、この映画が誰の作品だったか忘れていた。もちろん観ると決めた際には憶えていたのだが、見始めた時には忘れていたのである。

それで、安堂拓海(山田裕貴)が仁菜子の手を引いて全力疾走して公園に着き、そこで腰を下ろして話をするシーンで、まるで廣木隆一監督みたいな引き画だなあ、と思ったら、本当に廣木隆一監督だった(笑)

『娚の一生』や『さよなら歌舞伎町』を観たばかりなので、これもそうだとは思い至らなかったのである。

原作は『アオハライド』と同じ咲坂伊緒による漫画である。ある意味『アオハライド』と同工異曲であるが、物語の構造としては『アオハライド』のほうがしっかりしているように思う。

ただ、よくある恋愛ものとは少し趣が違って、冒頭から仁菜子の完全な片想いで、蓮のほうには麻由香(佐藤ありさ)という彼女がいて、その関係が全く揺るがないという設定がユニークである。

しかも、この切ない一方的な片思いが、形を変えていろんな登場人物同士の関係の中に何重にも織り込まれているところが面白い。

ただ、これは原作の責任なのか脚色の不手際なのか分からないが、筋運びの上では少なからず綻びがある。

小さなことでは、例えば麻由香を守るために蓮がアルバイトをする必然性が分からないとか、激しい雨が降っていて、他の生徒たちが全員傘を持っているのに仁菜子だけが持っていない不自然さとか、真央(黒島結菜)が転校してくる唐突さとか...。

場面展開のためにちょっとご都合主義になっているところがある。

大きなところで言えば、狭い友だちづきあいの中であまりに複雑な人間関係と事件が起きてしまうところもそうである。

でも、結局のところ、出てくる奴が全員それぞれいい奴で、そこが空々しいと言う人もいるのだろうが、僕は結構ウルウル来てしまった。

で、クライマックスでは主人公が走る──という鉄則に従って、有村架純が走る走る。

最後は冒頭と同じく、駅のプラットフォームで仁菜子が蓮にもう一度コクる(でも、最初のシーンとはシチュエーションがちょっと異なる)という、これは却々粋な構成である。

そう、「好き」ってそういうことなんだよ。

青春映画はおじさんにも元気と勇気を与えてくれるところがありがたい。


【追伸】 ところで前の記事には書かなかったが、有村架純もまた、「僕が先に目をつけて、後追いでNHKが(主役ではなかったが)朝の連続テレビ小説に起用した女優」(笑)である。

『阪急電車』で「この娘はいい!」と見初めて(当時の鑑賞記事にもそう書いている)、テレビドラマ『SPEC』の雅ちゃん役を微笑ましく見守っていた。

その彼女の主演作が今年は目白押しである。僕が慧眼だと言いたいのではない。自分の応援する子が伸びることがとても嬉しいのである。

これは紛れもなく、おっさんの心情であるが(笑)

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