スター
【3月16日特記】 今日、三原じゅん子が国会で変なことを言って物議をかもしたらしい(ちゃんと読んでいないので詳しいことは知らないのだが)。
それで急にデビュー当時の「三原順子」のことを思い出した。僕にとっては忘れられないほど鮮烈な印象だった。
まず、ものすごく綺麗だった。──と言うと、「そうかぁ?」と言う人もきっといるだろう。人間の価値観や嗜好性は多様だから、それは仕方がない。
しかし、それに加えて、なんか圧倒的なカリスマ性があった。──ということに関しては、もう少し同意してくれる人が増えるのではないだろうか?
僕は『金八先生』を観ていなかったので、最初に観た三原順子は女優ではなく歌手だった。そう、忘れもしない、『ザ・ベストテン』でデビュー曲『セクシー・ナイト』を聴いたのだった。
歌も悪くなかった。そして、すでに『金八』で培われた不良っぽい、やばい雰囲気と、それと真向からぶつかるような、いや、それをすっぽりコーティングするような、息を呑むほどの美少女性を、僕は感じた。
当時、自分がどう思ったかもはっきり憶えている。それは、
この娘はきっと山口百恵を抜くぞ!
ということだった。それほどのインパクトが僕にはあった。
でも、『セクシー・ナイト』自体は大ヒットしたものの、結局は山口百恵を凌ぐほどの大スターにはならなかった。
その後よく言われたのは、「事務所が無策だった」「ブレーンに恵まれなかった」との説であるが、その辺りの真偽は一般の視聴者には計り知れない。
ただ僕は、
そうか、本人の能力だけではスターになりきれないんだ!
と思ったこともよく憶えている。
確かに、スターになるべくしてスターになる人もいる。スターになりそうもない娘が突然スターになったりもする。スターになっても不思議のない素材が、いつまでもくすぶっていたりもする。
そして、思った。これって他の世界でも当てはまることなのかもしれない。
参議院議員になるべくして参議院議員になる人もいる。参議院議員になりそうもない人が突然参議院議員になったりもする。
人生って面白い。本人にとって幸せなのかどうかと、周囲の目に幸せに映るかどうかは、これまた違うことなのだろうけれど。
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