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Monday, March 30, 2015

いつか来た道

【3月30日特記】 久しぶりにやってしまった。

このブログにもしょっちゅう書いているように、僕は読んだ本や観た映画、行った場所などを次から次へと忘れてしまう。それで、一度読んだ本をもう一度読んでしまったり、一度観た映画をもう一度観てしまったりすることがある。

映画『ナインハーフ』を2度目に観たときも(と言っても、2度とも自分が選んで観たのではなく、知人の家などで観せられたのだが)、随分映画が進んでから、なんで自分は先の展開はおろか、次のカット割りまで分かってしまうのだろう、とものすごく不思議に思ったのだが、そのときは気がつかず、家に帰ってから一度観た作品だと知った。

もちろん、これはマシなほうの事例で、最後まで気づかないこともある。

ジョン・アップダイクの『走れウサギ』を2度目に読んだときは、「そうそう、この本はいつか読もうと思ってたんだ」と思って本を買い、読み終わって自分の本棚にしまおうとしたら、同じ本がもう1冊あって驚いたのである(僕は読まずに放っておくことはしないので、間違いなく一度は読んでいる)。

ただ、最近は観た映画も読んだ本も、一部の例外を除いてこのブログに記事を書いて載せているので、可能性としてはそういう間違いは減っていてしかるべきである。

しかし、それは「ひょっとして読んだかな?」などと思った時には確かめようがあるというだけのことで、「この本は初めてだ」と最初から疑うことがなければ、調べもしないので、何の意味もない。

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Sunday, March 29, 2015

映画『ソロモンの偽証 前篇・事件』

【3月29日特記】 映画『ソロモンの偽証 前篇・事件』を観てきた。

原作の小説は読んでいない。実は宮部みゆきは長らく読んでいない。

読めばきっとそこそこ面白いだろうとはいつも思うのである。しかし、人間よりもむしろ社会を描こうとする作家で、その分、人間の描き方が薄くなって類型的になってしまう恨みがある。

そこが僕にとっては、人物がたくさん出てくる割には物足りなくて、いつも食指が伸びないのである。

パンフを読む限り、その原作を成島出監督と脚本の真辺克彦は大変うまくアレンジしているようだ。もともとが単行本で3冊に亘る大著であることもあって、そのまま削るだけでは映画にならないという事情ももちろんあったようだが。

金原由佳が原作と比較して書いている記事や、成島監督のインタビューなどで読む限り、まず多くの登場人物(主に中学生)に新たな設定上の試練を与えている。これで人物に肉が付いた。そして、演出でもかなり追い込んだはずだ。

3次オーディションの後、2ヶ月かけて演技のワークショップを開催したり、真辺が稽古場に PC を持ち込んで、役者のキャラに合わせて台詞を書き変えたり──そういうもろもろの努力によって、自ら動き出しそうな人物造形に至ったのだろうと思う。

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Saturday, March 28, 2015

ホテルの LAN

【3月28日特記】 久しぶりに出張に行ってきた。多分4ヶ月ぶり。

で、漸く出張用に買っておいた chromebook を持って行った。予想通り快適。

まず軽い。これならキャスターなしのバッグに入れて持って行っても良い。

そして、起動が速い。シャットダウンも速い。ちょっとした暇に(時間の心配なく)立ち上げて作業ができる。

ただ、LANケーブル用の端子がなく、ネットワークには Wi-Fi で繋ぐしかない。

それで、有線LAN を無線に変換する装置を買ってあって、出張のたびに持って行っているのだが、ホテル側がどんどん Wi-Fi化するので今回もまた使う機会がなかった。ひょっとしたら永遠に使う機会がないかも(笑) それだけが残念。

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Thursday, March 26, 2015

シェーバーの衝撃的真実

【3月26日特記】 シェーバーの替刃について何年も検証して4回も書いた(最後の記事はこれ)のに、今ごろになってそんなことに気づくとは、僕もつくづく間抜けである。

いや、いきなりそんなことを言っても何のことだか分からない人がほとんどだろうだから、一から説明しよう。

僕が使っているシェーバーは(と言うか、どのシェーバーも似たり寄ったりではないかと思うのだが)1年くらい使っていると替刃交換を促すランプが灯る。それがどんなメカニズムなのか知りたいと思ったのが最初だ。

で、その前に、実際のところ何日目で交換ランプが灯るのかを調べようとしたのである。すると、何年調べても、これが見事に390日前後なのである。

僕は旅行や出張にはこのシェーバーを持って行かないので、実稼働日数は多分380日前後ということになるはずである。

となると、1回使ったらそれを1日とカウントして、本来であれば365~366日経過したところでランプが灯るべきところを、余裕を見て380日でランプが灯るように設計している──と考えるのが妥当なところだろう。

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Wednesday, March 25, 2015

『東京自叙伝』奥泉光(書評)

【3月24日特記】 奥泉光を読むのは2冊目。初めて読んだ『虫樹音楽集』があまりに独創的であまりに面白かったことが今回に繋がった。

しかし、この本はあの本ほど異様ではなく、起伏もない。いや、起伏がないと言っても、それは『虫樹音楽集』のような想像を絶する変身変態の世界と比べての話であり、こちらも尋常な物語ではない。

弘化2年、柿崎幸緒という下級武士の自伝として始まるのだが、この主人公は死なない。いや、肉体は死ぬのだが次々に他の肉体を身につけ、別の人間として時代の流れの中に現れる。

だから、この本には違う人名の付いた6つの章があって、それぞれが違う人物の自伝であるのだが、実は全て同じ人間の6つの時代を貫いた自伝であって、江戸時代に始まった話がなんと最後の郷原聖士では平成の現代人になっているのである。いや、それどころか昭和~平成期の第5章では戸部みどりという女になっている。

さらにこれは直線的な生まれ変わりや乗り移りではなく、自分は東京の地霊ではないかと思っている「私」はまず虫になったり鼠になったりする。しかも、下等動物になる時には一匹の虫や鼠ではなく、うじゃうじゃっと群れなしている虫や鼠の全体が「私」なのである。

そして、人間になっている時も、「私」ひとりが「私」なのではなく、「私」以外に「私」が同時に多数存在するのである。で、私と私が出会うと互いに殺しあったりするのである。

この辺りの発想は『虫樹音楽集』に劣らぬほど奇抜なのであるが、しかし、読み進んで行く中では、やはりやや平坦な印象が残るのは否めない。

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Tuesday, March 24, 2015

『三四郎』夏目漱石(書評)

【3月23日特記】 今日の朝刊で『三四郎』を読み終わった。と言うか、読んでいたら突然終わった、という感じである。まずそのことから書き起こすと、こういう終わり方は良い。夏目漱石がこんな現代的な終わり方をするとは思わなかった。

読んでいたのは朝日新聞の Web版である。今はそのくらい古い名作なら、いつでも「青空文庫」で無料で読めるのだが、こういうものは何かきっかけがないと却々読み始められない。朝刊での連載というのは良いきっかけになる。

『こころ』に続いての連載だった。『こころ』を読むのは3回めだったが、『三四郎』は読んだことがなくて、いつかは読みたいと思っていた。

で、読んでみて驚いた。あまり起伏がない。主人公の三四郎と、同じ大学に通う与次郎の、あまり意味もない日々の学生生活である。このグダグダ感はまるで保坂和志ではないか(あそこまでではないがw)

そう言えば、猫を小説に登場させたのも夏目漱石だった。そう思って読むと、明治の夏目漱石がなかったら、昭和・平成の保坂和志もなかったのではないかという気がしてくる。

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Monday, March 23, 2015

靴下の穴、発想の穴

【3月23日特記】 皆さん、靴下に穴が空くのはどの部分だろう?

僕はいつも親指の先である。

勝手にみんなそうだろうと思い込んでいたのだが、しかし、いつだったかさとなおさんが facebook に、間違えて穴の空いた靴下を履いてきたという記事を上げていて、写真を見たらかかとに穴があったので驚いた。

僕と同じように驚いた人が「いつもここに穴が空くんですか!?」とコメントをつけていたが、さとなおさんは自分は足が大きいので、つま先のこともあるが、かかとに穴が空くことも多いと答えていて、再び大いに驚いた。

考えてみれば、人それぞれ足の形が違うので、破れる箇所も違って当然である。

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Sunday, March 22, 2015

映画『幕が上がる』

【3月22日特記】 映画『幕が上がる』を観てきた。

今まで平田オリザが書いた文章は読んだことがあったが、演劇であれ映画であれ、あるいは戯曲であれ小説であれ、作品を鑑賞するのは今回が初めてである。

別に反感があったわけではない。

ただ、彼が書いた文章を読んだりテレビでの喋りを聞いたりしていると、とても納得感があるのだが、逆にしっかりと論理性が確立しすぎている感があって、芝居のほうは少し面白味に欠けるのではないかと勝手に思っていたのである。

本広克行監督の映画は何本か観ている。良い監督だと思う。ただ、とりわけ僕の好きなタイプというわけでもないこともあって、もう何年も観ていなかった。

ももいろクローバーZというグループは、かなり早い段階からその身体性を活かしたライブが凄い!という評判を耳にしていた。それで、時々彼女たちの歌や映像に触れてみたりもしたのだが、年のせいか、僕にはあまりピンと来なかった。

そういうわけで、この映画はパスするつもりだったのだが、なんだかやたら良い評判が2つ、3つと届いてきたので、やっぱり観に行くことにした。

観に行って良かった。とっても良い映画だった。熱い映画だった。暑苦しいのではなく、熱い映画。胸にたぎる熱い思いをストレートに、でもしっとりと伝えてくる映画。

テーマは演劇である。こんな難しいものをよくやろうと思ったものだと思う。もちろん、過去にもそういう映画はないではなかったが、あまり成功したものはなかったのではないか。

そして、高校演劇の大会を描いたものはこの映画が初めてとのことで、これは良い選択だった。

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NHK放送90年ドラマ『紅白が生まれた日』

【3月21日特記】 NHK放送90年ドラマ『紅白が生まれた日』を観た。NHKらしい、良いドラマだった。

松山ケンイチはともかくとして、本田翼、星野源、miwa ら、恐らく NHK のメインの視聴者層にはまだ認知されていないであろうと思われる(笑)フレッシュなキャスティングにしたのが良かった。

ひとことで言って『紅白歌合戦』誕生秘話ドラマなのだが、まずもって「へえ、そうだったのか」という情報の新奇さがあった。

(以下、ネタバレがあります。事前に知っていたらドラマが全く楽しめなくなるというほどのものではないとは思いますが、これから観ようという方は、読むかどうかよく考えた上で先に進んで下さい)

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Saturday, March 21, 2015

3/21サイト更新情報

【3月21日特記】 サイトを更新しましたのでお知らせします(このブログではなく、併設している私のHPの更新案内です)。

またちょっとペースダウンしてきました。今回もレギュラーのことばのエッセイ1編のみです。テーマは畳み掛ける語呂合わせ。

というわけで、今回の更新は下記の通り:

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Friday, March 20, 2015

『予告犯』業務試写会

【3月20日特記】 今年6月6日公開の映画『予告犯』の業務試写会に行ってきた。出資している会社の社員が書いているので割り引いて読まれても仕方がないが、今回は珍しくかなり気に入った。

ただ、隣で観ていた女性の同僚は「全く共感する部分がなかった」と言っていたので、一般論としてはあくまで男性向きの作品なのかもしれないが(笑)

でも、ストーリーそのものでこれだけぐいぐい引っ張って行ける作品には久しぶりに出会った気がする。素晴らしい構成の物語である。

で、この作品も(社内で初めに説明を聞いたのが何ヶ月も前だったということもあって)監督が誰だったのか思い出せないまま観に行ったのであるが、エンド・クレジットを見たらなんと、僕が敬愛して止まない中村義洋だった。

ああ、なんだ、出来が良いはずだ、と思った。

原作は筒井哲也の漫画。脚本は『ルート225』以来中村監督と何度もコンビを組んでいる林民夫。この脚本は見事だった。

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Thursday, March 19, 2015

映画『ストロボ・エッジ』

【3月19日特記】 映画『ストロボ・エッジ』を観てきた。

有村架純がこんなに可愛いなら、あとはもうどうだって良い──などと書くと「そんな映画評あるかよ」と言われるかもしれないが、なにしろ可愛いのである(笑)

そもそもアイドルを可愛く撮るというのは、商業映画を作るにあたっては、ものすごく大事なことだと僕は思っている。

もっとも、場内でおっさんの客は僕ぐらいのもので、9割がたがJKとJDだったので、大半の観客の思いは「福士蒼汰がこんなにカッコいいなら、あとはもうどうだって良い」だったのかもしれない(笑)

青春映画である。恋愛映画である。僕らの記憶の底に澱(おり)のように残っている瑞々しい思いが、逆光とソフト・フォーカスを多用した綺麗な画の中で描き出される。

冒頭から木下仁菜子(有村架純)が一ノ瀬蓮(福士蒼汰)に、駅のホームでコクるシーンである。既にして、有村架純の可愛さに心臓までとろけそうになる。

1台のカメラの2ショットに収まる構図なのに、あえて一人ひとりを別々に撮って、ワイプ合成してある。

そうかと思うと学校の校舎を歩く仁菜子らを結構長回しで追っていたりもする。

前にも書いたけれど、映画を撮るにあたって、学校というのは本当に絵になる場所であるのだが、今回の吹き抜け構造の校舎は見事にフォトジェニックである。

そして、花火をバックに仁菜子がうなだれて歩くシーンも大変印象深かったし、電車の使い方も秀逸である。

ところで、いつも監督名で映画を選ぶ僕としては珍しく、この映画が誰の作品だったか忘れていた。もちろん観ると決めた際には憶えていたのだが、見始めた時には忘れていたのである。

それで、安堂拓海(山田裕貴)が仁菜子の手を引いて全力疾走して公園に着き、そこで腰を下ろして話をするシーンで、まるで廣木隆一監督みたいな引き画だなあ、と思ったら、本当に廣木隆一監督だった(笑)

『娚の一生』や『さよなら歌舞伎町』を観たばかりなので、これもそうだとは思い至らなかったのである。

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Wednesday, March 18, 2015

替刃の検証(4回めw)

【3月18日特記】 2011/12/282013/1/232014/2/15に次ぐ4回め、ほとんどシリーズ記事である(笑) しかし、気になって調べ始めたので仕方がない。

今年も一昨日にシェーバーの替刃サイン・ランプが点灯した。

前回の最後に「次回のチェックは2015年3月である。憶えていれば、の話であるが」と書いたが、完全に忘れていた。しかし、ランプが灯って思い出した(笑)

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Monday, March 16, 2015

スター

【3月16日特記】 今日、三原じゅん子が国会で変なことを言って物議をかもしたらしい(ちゃんと読んでいないので詳しいことは知らないのだが)。

それで急にデビュー当時の「三原順子」のことを思い出した。僕にとっては忘れられないほど鮮烈な印象だった。

まず、ものすごく綺麗だった。──と言うと、「そうかぁ?」と言う人もきっといるだろう。人間の価値観や嗜好性は多様だから、それは仕方がない。

しかし、それに加えて、なんか圧倒的なカリスマ性があった。──ということに関しては、もう少し同意してくれる人が増えるのではないだろうか?

僕は『金八先生』を観ていなかったので、最初に観た三原順子は女優ではなく歌手だった。そう、忘れもしない、『ザ・ベストテン』でデビュー曲『セクシー・ナイト』を聴いたのだった。

歌も悪くなかった。そして、すでに『金八』で培われた不良っぽい、やばい雰囲気と、それと真向からぶつかるような、いや、それをすっぽりコーティングするような、息を呑むほどの美少女性を、僕は感じた。

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Sunday, March 15, 2015

MIQS03 にて

【3月15日特記】 昨日「うめきた未来会議 MIQS」に行ってきた。昨日が3回目で、僕は全部見ているのだが、昨日は初めて妻と一緒に行った。

一種の連続プレゼンショーなのだが、妻はこういうのが大好きで、よくテレビで「白熱教室」や「TED」などを観ている。

案の定、気に入ったらしく「面白かった」と言ってくれた。そして、誰が特に面白かったかということについて、夫婦の意見はほぼ完全に一致した。

ただ、3回とも観た僕の感想として、昨日のような「地方」とか「女性」とかいうテーマよりも、初回のような思いっきり「テクノロジー」に寄ったほうが面白い気がする。その話をすると、妻も多分そうなんだろうねと言っていた。

でも、あのテーマはテーマでそれなりに語り甲斐のあるものであり、登壇者がうまく繋がれるものであった。それよりも昨日の最大の難点は、あまり喋りがまとまらず、プレゼンが上手にできない登壇者が何人かいた点である。

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Friday, March 13, 2015

朝の連ドラ・ヒロインたちと僕

【3月13日特記】 NHKの次の朝の連続テレビ小説のヒロインに波瑠が決まったとのニュースを読んだ。好きな女優だし、本人にとっても念願であったとのことなので、自分のことのように嬉しい。

WOWOWのドラマ『対岸の彼女』や『山形スクリーム』『武士道シックスティーン』『ガール』などの映画で見てはいたものの、最初に彼女を意識して名前を憶えたのは『みなさん、さようなら』だった。

濱田岳扮する団地閉じこもり少年に迫る2人の同級生を演じた倉科カナと波瑠の両方にかなり鮮烈な印象が残った。倉科カナはこの時すでに朝の連ドラの主演経験者だったが、波瑠のほうはまだあまり知られていない女優だった。

NHKのドラマ『書店員ミチルの身の上話』で演じた戸田恵梨香の妹役も、あまり大きな役ではなかったが、感じの良い芝居をしており、僕は好感を持った。

そして、WOWOWの『人質の朗読会』を経て、初の主役映画『がじまる食堂の恋』を観たのだが、これも信じられないくらい良かった。ひとつひとつの表情が目を瞠るほど良いのである。

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Wednesday, March 11, 2015

【3月11日特記】 このブログにも多分書いたことがあったと思うが、僕の母親は認知症である。今は特別養護老人ホームにいて、姉と僕が別々にそれぞれ週に1回ずつ様子を伺いに行っている。

最近は部屋に入って行くと、「誰?」と訊かれることが増えてきた。

そういう名前の息子がいるという記憶は底のほうにかろうじて残っているようだが、僕がその息子だとは全然結びつかないらしい。「いいや、全然違うわ。そんな顔とちゃうで」と言う。

しかし、それでもとことん突き詰めるのではなく、とりあえずそういうことにして接してみようか、という風な感じで普通の会話に移るのであるが、その前に自分の頭の中で「知らない顔の息子」という事実に整合性をつけるために、「あんた、顔変わったなあ」などと言うのである。

当然僕も、随分前から、いつかはそんな日が来るだろうとは予測していて、そうなったらさぞかし哀しいだろうなと思っていたのだが、最初に「あんた誰?」と問われた時は哀しみの感情は全然湧かなかった。自分でも驚いたくらい。

哀しみは先に立たないのである。まず覚えたのは恐怖。そう、ひたすら怖かった記憶がある。

昨日まで母であった人に「誰?」と突き放されるのである。ものすごい警戒心も露わに。

しかし逆に、母にしてみたら警戒するのももっともである。見ず知らずの男に「僕はあなたの息子です」と言われるのだから。警戒しないほうがおかしいし、恐怖も通り一遍ではないはずだ。

その母の恐怖感が裏返しになってこちらに伝わって来る。それは僕にとっても怖い光景で、哀しみが顔を出す余裕はない。こちらもひたすら怖いのである。

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Monday, March 09, 2015

クラウド・ファンディング事始め

【3月9日特記】 最近クラウド・ファンディングに凝っている。いや、ネット上で資金を集めて何か事業を始めようというのではない。支援するほうである。

年を取ってきたせいか、そんな風に若い人たち(とは限らないが)を応援することが楽しくなってきた。

そもそもは MIQS というプレゼン・ショーの第1回の時に、Google の日本法人元社長の辻野さんの話を聞いたのがきっかけだった。それで、彼がやっている COUNTDOWN というクラウド・ファンディングのサイトに登録したのが最初だった。

ただ、ここではあまりピンとくる案件がなく、結局何かにお金を提供することはなかった。

そんな時にたまたま、昔仕事で知り合った漫画家の女性から支援の要請が来て、なんとなく気が乗って別のサイトから初めて支援の申し込みをした。

しかし、この案件は目標額に達せず、流れてしまった。

そうなると、なんか一度ぐらいは支援を成立させてみたいという気になるではないか(笑)

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Sunday, March 08, 2015

【3月8日特記】 2000年に株の売買を始めた。銀行の金利があまりに低くなって嫌になってきたので、いっちょう株でもやってみるか、という感じだった。

と言っても、先物買いだとか空売りだとか、そういう難しそうなことは一切やっていない。財産の過半を突っ込んだりするようなこともしていない。

ただ、上がりそうな株をちょこちょこ買って時期が来たら売るだけ。たまに損切りもするし、ナンピン買いもするけど。

初年度の2000年はさすがに初心者で訳分からず、手探りの売り買いを重ねて結局損失を出した。2年目から少し利益が出て、2002年から4年間はそこそこ良い投資になった。

ところが2006年と2007年は、損こそ出さなかったがほとんど利益がなく、2008年から3年間はまた赤字。2011年は全く売らなかったので損得なし。

株の面白いのはここで、つまり、買った株を売らなければ損も得もしないということだ。もちろん株価の上下に従って含み益や含み損が出ているわけだが、そんなことは過剰に気にしないほうが良い。

つまり、そんな風におとなしくしていたほうが良い年もある、ということである。

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Saturday, March 07, 2015

コード・ブック

【3月7日特記】 ウクレレのコード・ブックを探していたのである。

コードなんてものは弾いているうちに憶えるものだし、コード理論さえ分かっていればコード・ブックなんてなくたって押え方は自ずと判るものである。

とは言え、ウクレレは4弦しかないこともあって(つまりは4声の和音しか弾けないということでもあるが)、いろんな展開形が可能になるのである。

ギターだと6弦全部でコード・トーンを鳴らそうと思うと、押え方が限られてくるのだが、その点ウクレレは自由で、しかもフレット間隔が短いのでかなり開いたポジションでも押えられるためにバリエーションが豊富になるのである。

それら全部を憶えるのは大変なので、だから、やっぱりコード・ブックが手許にあったほうが楽なのだが、残念ながらあまり良いコード・ブックがないのである。

それは何故かと言うと、多くのコードブックはルート音ごとにまとめられていて、例えば、C, C6, C7, CM7, C69, C9, CM9…という風に並んでいるからである。これだと曲を弾きながらコードを探すのが大変なのである。

例えば、Gm → F69 → E♭M7 → D7sus4 → D7 というコード進行があったとして、どのコードも知らなければ、それぞれのコードをルートごとのページで探す必要があり、まずルートG のページで Gm を探し、次にルートF のページで F69 を探し、またページをめくってルートE♭のページへ行き…ということになる。

そうではなくキーごとの頻出コードを1ページにまとめてほしいのである。

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Thursday, March 05, 2015

3/5サイト更新情報

【3月5日特記】 サイトを更新しましたのでお知らせします(このブログではなく、併設している私のHPの更新案内です)。

今回はレギュラーのことばのエッセイ1編のみで、share という英単語について書きました。

というわけで、今回の更新は下記の通り:

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Wednesday, March 04, 2015

Play Log File on my Walkman #103

【3月4日特記】 今年2回目のプレイログ披露。今回も10曲選んで。

  1. ひとかけらの純情(南沙織)
  2. 人魚(NOKKO)
  3. 1990年(吉屋潤)
  4. 燦めく星座(灰田勝彦)
  5. 大迷惑(UNICORN)
  6. UNDER THE BLUE SKY(the Indigo)
  7. サルビアの花(もとまろ)
  8. 君がいるだけで(米米CLUB)
  9. Real Mind(森川美穂)
  10. ふたり(いきものがかり)

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Monday, March 02, 2015

『ヌイグルマーZ』

【3月1日特記】 WOWOW から録画しておいた『ヌイグルマーZ』を観た。公開の時に見逃して悔しい思いをした作品だ。

とは言うものの、筋も台詞も極めてチープ! ま、ある程度予想はしてたけど(笑)

代表作である『ロボゲイシャ』などを観れば判るように、井口昇監督はもっとシリアスでリアルに作ることもできる人である。しかし、これは子供向けのアクション・ヒーロー物のパロディだから仕方がないのである。

しかも、平成の SFX 全開のヒーローではなく、下手すると吊るしてるワイヤーが見えかねない昭和のヒーローのパロディなのだから。

そして、そんなことよりも、そもそも井口監督はこういうチープなテイストの笑いが好きで好きでたまらないのである。だから、今回はずっとこんな感じ。

そんなチャチなものは我慢できないと言う人には1分たりとも楽しめない映画なのだろうな(笑)

でも、ゴスロリ少女がぬいぐるみと合体してスーパーヒーローに変身するというそもそもの発想が独創的であるし、結構そそられる組合せだと思う。そして、その役に打ってつけの中川翔子をブッキングしたこともナイスである。

さらに、秀逸なアイデアがてんこ盛りで、結構笑えるのである。

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Sunday, March 01, 2015

青春ドラマ考

【3月1日特記】 キネマ旬報ベストテンの順位を検証した時にも書いたが、青春映画に対する世間の評価というものが押しなべて低いように思う。特に主役にアイドルっぽい役者を起用していると、それだけで舐められるような気がする。

そんなことを思いながらふと気がついたのだが、それは裏返せば、僕が青春ドラマを好きだということだ。世間一般の大人たちに比べて。

いい年をしたおっさんが、と言うか、もうそろそろじいさんに近づきつつあるおっさんが、いつまでも青春ドラマなんて、一般的にはあまりないことなのかもしれない。

そう言えば僕の父親もそんなものは見ようとはしなかった。いや、彼はテレビドラマ自体を嫌っていた。「嘘くさい」と言って。

いや、僕だってそりゃ嘘くさいドラマは嫌いである。しかし、テレビドラマは、あるいは青春映画は嘘くさい、というのは偏見でしかない。安っぽい子供だましのドラマがある一方で、シビアでリアルなアイドル青春恋愛ドラマというのも立派に成立するのである。

あるいは、この歳になってそんな青臭いものは見たくない、などと言うのだろうか?

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