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Sunday, February 15, 2015

「キネマ旬報」2月下旬号(1)

【2月15日特記】 今年はすっかり忘れていて遅くなったが、例年通り『キネマ旬報』2月下旬決算特別号のランキングと、僕が 12/28 に書いた「『キネマ旬報ベストテン』の20位以内に入ってほしい邦画10本」の突き合わせをする。

キネ旬10位以内との突き合わせは 1/8 の記事に書いたので、今回は第12位(第10位が同点で2作品あったので)以降の検証になる。

ちなみに、キネ旬ベストテンには、僕が「20位以内に入ってほしい」と思った作品のうち4本が入った。ところが、そこから先がいけない。

結論から先に書くと、12~20位に入ったのは第14位の『舞妓はレディ』だけで、今回はトータル5本に終わってしまった。特に今回に関しては我ながら落胆が大きい。

まずは、例年通り、僕が「20位以内に入ってほしい」と思ったけれど入らなかった残り5本の結果から見て行きたい。

最初に『大人ドロップ』──これはひどい! 第85位である。編集部を含む59人の審査員のうち、点数を投じているのはわずかに2人である。

(ちなみに、キネ旬の投票方法は各審査員が55点ずつを持ち、1位に10点、2位に9点、…、10位に1点を入れて行く)

みんな観てないんだろうな、と思う。いや、観てないんだろうな、と信じたい。つまり、僕にはそれほど素晴らしい作品だったということ。

それから『渇き。』──これは第36位と、まあまあかな、という位置にいる。

次に『思い出のマーニー』──これは第62位だが、投票者は3人と、これまた少ない。もうちょっと上に来ても良いと思ったのだが…。

そして『るろうに剣心 京都大火編』──これは第70位。ま、娯楽作品は往々にして評価が低いので仕方がないが、意外だったのは『るろうに剣心 伝説の最期編』が第32位に入っていること。

僕は『京都大火編』のほうが遥かに面白かったの思うのであるが…。

最後は『アオハライド』──なんとこれは選外。誰一人、1点たりとも入れていない。信じられない。なんべん見ても、どこにも入っていない。

しかも、同じ三木孝浩監督の『ホットロード』が第52位に入っている。君らは三木孝浩を本当にちゃんと観ているのか!?と毒づきたくもなる。素晴らしい青春恋愛映画だったんだけどな、これ。

こうやって見ると、『大人ドロップ』もそうだけれど、青春恋愛ものの評価が低い。とても残念なことである。

さて、あとは僕が観て、このブログに記事を書いた映画の順位をなぞって行こうと思う。
第12位『WOOD JOB ~神去なあなあ日常~』──キネ旬だけではなく、いろんなところでこの映画の評価が高いのでちょっと驚いている。いや、僕も貶す気は全然ない。けれど、ここまで上位に来るとは思っていなかった。

第14位『愛の渦』──これは僕としてはかなりの違和感がある。ある意味うまい作りの作品ではあるが、あまりに演劇的(つまり非映画的)であり、性の捉え方にも共感できない。

第16位『まほろ駅前狂騒曲』──これも評価が高いのに驚いた。僕としては大森立嗣監督がうまく作品に嵌り込んでいない気がした映画。

第18位『白雪姫殺人事件』──これはそこそこですな。中村義洋監督の名人芸的な映画。こんなに高く評価されるとは思わなかったが、好きな監督だけに素直に喜びたい。

そこからずっと飛んで第29位『海を感じる時』──ちょっと今見るには時代が違う感じがした映画だが、意外に評価が高い。原作が原作だけに「知識層」への受けが良かったのかもしれない(笑)

第32位の『るろうに剣心 伝説の最期編』は上に書いたとおりで、その次は第34位の『Seventh Code』──これはびっくり! 黒沢清監督ファンにとってはそれなりに楽しめるものであったが、うーん、こんな上位に来るのは驚きである。

調べてみると、これはひとり9点をつけている審査員がいるから。うーむ、この人は黒沢清ファンなのだろうか? それとも前田敦子ファン?(笑)

そして第36位の『渇き。』のあとは、ずーっと飛んで第52位『円卓』──これも驚いた。いや、悪い映画じゃなかったけど…。

逆の意味で驚いたのは、第52位『TOKYO TRIBE』──僕は「園子温監督のベストではない」という思いから選ばなかったけれど、これは相当に完成度の高い映像+音楽で、巷の評価も高かったので、悪くとも30位以内には入ると思っていた。

それから、同じく第52位に前述の『ホットロード』(これはすごく意外)。第57位に『寄生獣』──娯楽映画は大体このくらいのランクになってしまう。

第62位の『思い出のマーニー』と同点で『闇金ウシジマくん Part2』──これは出来が良かったから、まあ妥当なところ。

第65位『銀の匙』──こういう地味な映画をよく評価してくれたと思う。

この吉田恵輔監督にしても、あるいは『WOOD JOB』の矢口史靖監督にしても、監督としてのブランドがほぼ確立してきたということなのだろうか。僕がずっと応援している『大人ドロップ』の飯塚健監督も早くそうなってほしいものである。

第70位『ふしぎな岬の物語』──こりゃまた不思議な結果である(笑)。同点で『るろうに剣心 京都大火編』。

第75位タイで『小野寺の弟 小野寺の姉』『太陽の坐る場所』──どちらも、ふーん、という感じ。でも、前者は「あ、こういうの好きな人いるのね」という感じで、後者は「えっ、これに投票する人いるの?」という感じ。

同じく第75位タイで『楽園追放』──こっちはちゃんと選んでくれて嬉しいような気になる。

第79位『クローズ EXPLODE』──こういうのもよく選ばれたなあと思う。決して悪い映画ではないのだが、シリーズも3作目以降になると忘れられがちなので。

で、その次が第85位『大人ドロップ』と、もう一作同点で『青天の霹靂』──これは順当なところだろう。

その後、僕が観た映画が全然入って来なくて、漸く第111位に『がじまる食堂の恋』──投票した審査員はたった1人だが、これは良い映画だった。よくぞ投票してくれたという感じ。

さて、最後に、このキネ旬の採点表に載っている1~120位の124作品の中で、僕が「これは見逃して残念」と思っている作品を列挙しておこう。

第8位『百円の恋』(これは今年になってから観た)、第13位『福福荘の福ちゃん』、第17位『超高速!参勤交代』、第23位『ドライブイン蒲生』、第41位『春を背負って』、第79位『超能力研究部の3人』

以上である。明日はこれまた例年やっている、キネ旬結果の得点分解をしてみる。

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